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ハワイ・モンク・アザラシの鼻から チンアナゴを除去

Bynikkansan

12月 18, 2018

12月3日、米国海洋大気圏局(NOAA)のハワイ・モンク・アザラシ研究プログラムは、フェイスブックに、鼻の中にチンアナゴのようなものを詰まらせている若いアザラシの写真を公開した。 「月曜日…この写真は皆さんにとって歓迎すべきものでないかもしれないが、あなたの鼻にアナゴが詰まっているより良いですよね。我々は数年前にこの事件を最初に発見し以来同じ例を報告してきた。今までに、アナゴを鼻に詰まらせた若いアザラシの例を数例発見したが、すべて除去しアザラシに問題はなかった」と同ページでコメントした。 保護種部門の責任者でハワイモンクアザラシ研究員リットナン氏は、同氏が発見した3例目か4例目のケースであると語った。「40年近く研究を行っているが、このような例はここ数年に限り起こっていることである。これが単に統計的に変則的事例なのか、将来もっと起こりえる事象なのかは分からない」とコメントした。 ハワイモンクアザラシは、アナゴのような身を隠す獲物を探して、珊瑚礁、岩の下、砂の中に口と鼻を入れる。

 

「追い詰められたアナゴが、自分自身を守るか、逃げようとしたのかもしれない。また、アザラシがアナゴを飲み込み吐き戻す時に、アナゴが間違ってアザラシの鼻に入ってしまったのかもしれない。実際に何が起こったかは分からない」と同氏は語った。 同氏によると、このようなケースでは、アザラシはすぐに捕獲され、アナゴは取り除かれ、解放されたアザラシが同じ間違いを再度起こした例は報告されていないとのこと。 ハワイ・モンク・アザラシは、ハワイでのみ生息する絶滅危惧種であり、州法と連邦法で保護されている。野生にはわずか約1,400頭しか生息しておらず、その大部分がハワイ諸島北西部に生息している。

 

(日刊サン 2018.12.18)