2017年のハワイのベッド&ブレックファースト(B&B)とバケーション・レンタルの成長率は前年比2桁増になった。
ハワイ観光局が11月21日発表した2017年訪問客調査報告書によると、観光客の約54%がホテルに滞在したが、賃貸物件にだけ滞在した観光客数は531,880人となり、2016年から12.3%増加した。賃貸物件での平均滞在日数は10日間であった。 B&Bだけに滞在した人の数は11.1%増の36,198人、平均滞在期間は9日間であった。 アフォーダブル住宅がハワイの重要課題の1つになっている中、バケーション・レンタル市場は拡大を続け、リゾート地域から居住地域へと広がっており、地域住民用の賃貸住宅の数の減少につながっている。 「賃貸住宅に滞在する観光客が増えている。テクノロジーの普及に伴い、観光客が住宅地域で物件を賃貸することが容易になり、その地域社会に変化が起こってきている」とHTAの観光調査担当ディレクターのジェニファー・チャン氏は述べた。
訪問客調査報告書によると、昨年は490万人の観光客がホテルだけに滞在し、その数は2016年から3.8%増加し、平均滞在期間は7日間となった。タイムシェア物件のみに滞在した人は、4.3%増加し648,319人になり、平均滞在期間は9日間である。 また、120万人の観光客がコンドミニアムのみに滞在し、その数は2.6%増加し、平均滞在期間は10日間である。 同報告書によると、ハワイへの観光客はほとんどが滞在に満足したと回答している。最も高い評価は米国東部からの訪問者で、91.6%がハワイを「素晴らしい」と評価した。最も満足度が低いのは韓国人で、74.9%が満足だと評価している。 今後5年以内にハワイに戻って来たいと回答した数が最も多かったのが、米国西部からの旅行者で、2016年の79.3%から落ちてはいるが、74.2%がハワイを再び訪問したいと回答している。他に、57.8%の米国東部からの訪問者と56%の日本からの訪問者は、ハワイを再び訪問するであろうと答えた。一方、カナダ人は65.2%、オセアニアからの訪問客は56.9%であった。
「彼らのハワイ滞在が満足いくものでなかったというのではなく、時間と移動距離のような要因によって回答が違ってくる」とチャン氏は語った。「大部分の訪問客はハワイ訪問は素晴らしかったと思っている。しかし、移動距離が長ければ長すぎるほど、5年以内に再訪問する可能性はより低くなる」 2017年の訪問者支出額は、2016年の159億ドルから5.6%増加し、168億ドルとなった。一方、訪問客数は890万人から5.3%増加し940万人になった。
(日刊サン 2018.12.05)