アメリカ合衆国労働省は、メキシコやミクロネシアからハワイ島に出稼ぎに来た65名の農業労働者が、「コナ・ベスト・コーヒーとして販売されているコーヒーの収穫において、1ポンドに付き40セント、7年間に及ぶ長期の労働契約を結ぶことを禁止した。
この禁止措置により、「トマシータ・ファーム・サービス」の経営者、トマサ・リンコン・イバラ氏が、今後農園労働者と7年間という長期の労働契約を結ぶ事業はできなくなると労働省は発表。
リンコン・イバラ氏が、連邦政府が定める最低賃金である時給7.25ドルをはるかに下回る賃金で移民労働者を雇っていたことが、調査により明らかとなった。
「基本的かつ根本的な労働者の権利を傷つける不法な農園労働契約行為は、雇用者に深刻な結果をもたらすことになるでしょう」と、ホノルルの賃金・労働時間管理部のディレクター、テレンス・トロッター氏は警告する。
「前例のないこの判決は、全てのハワイの農園経営者に対し、今後不法農園労働者を雇うことはできないということを通達しています。農園経営者は、労働者と契約を結ぶ前に、必ず有効なアメリカ合衆国労働省の登録証を確認しなければなりません」。