最近の報告によると、ハワイのリゾート地でのバケーション用住宅市場は、昨年、過去10年で最高のレベルの売上高に回復した。ハワイの住宅市場調査会社のリッキー・カシディー氏は、同社のレポートで、昨年のハワイのリゾート地での住宅用不動産の販売戸数は1,546戸だったと述べた。これは、前年同期の1,333戸を16%上回り、2007年の1,713戸以来最高となった。カシディ氏は、「市場は加速している」とコメントしている。価格については、過去3年間の平均価格は横ばいであったが、リゾート物件を購入する買手が多い本土や他の国の経済が好調であることから、来年には価格が上昇すると予測している。昨年の新築及び中古のコンドミニアム、一戸建住宅、住宅用物件の平均価格は130万ドルで、過去2年間と同じレベルだった。最高価格は、2008年の160万ドル。
昨年の最高価格は、マケナリゾートのオーシャンフロントの物件で2,130万ドルだった。一戸建住宅の平均価格は240万ドル、コンドミニアムの平均価格は100万ドル、土地の平均価格は936,579ドルであった。昨年の一戸建住宅の販売戸数は351戸で、前年の321戸から9%増加。コンドミニアムの販売戸数は、前年の897戸から18パーセント増加し1055戸になった。同じ時期の土地の販売は、150件から30%増加し115件になった。カシディ氏の報告書によれば、売上増加は中古市場が牽引している。開発業者による新規プロジェクトは少なく、新規物件の販売は過去20年間で最も少ないものとなった。昨年の開発業者による販売数は179戸。過去7年間での開発業者による販売戸数は、250戸以下だった。島別にみると、カウアイ島での販売が最も多く、2010年からトップの座を守ってきたマウイ島を抜いた。カウアイ島の販売戸数は485戸、ハワイ島がこれに続き467戸、マウイ島が445戸、オアフ島が149戸。近年、カウアイ島でのリゾート用住宅の販売戸数は、マウイ島とハワイ島の数字に肉薄していた。
(日刊サン 2018.09.01)