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ハワイの経済が好調 最新金融レポート

Bynikkansan

1月 23, 2016

ハワイの経済はこれまでになく好調で、クレジットカードを読み取るマシンは休む間もない。

 

16日にファースト・ハワイアン・バンクが発表したビジネス・アクティビティ・レポートによると消費者の第四四半期におけるクレジットまたはデビットカードによる小売売上高は前期に比べて8.4パーセント増加した。

 

ハワイ州最大手のこの銀行は、ハワイの小売業から8億2060万ドル決済を行ったと発表。この金額は2010年のレポート発行以来、2番目に高い金額となり、24四半期連続の経済成長となっている。年間を通すと、カードによる決済は2014年より7%増加した。

 

ファースト・ハワイアン・バンクの会長兼CEOのボブ・ハリソン氏は「3.2パーセントの失業率は2008年以降最も低い数値です。この経済の好況は消費者の購買力によるもの。より多くの人々が働くことで、より多くの消費を生み出しているのです」と話す。

 

16の業界区分の中で特に成長が著しいのは「スーパーマーケット」の売り上げで、28.6パーセントの増加を見せた7-9月期の売り上げよりさらに24.7パーセント売上が上昇した。

 

ハリソン氏は「スーパーマーケットの売り上げ増加は消費者の可処分所得増えたことが要因でしょう」と分析。

「約1800万ドルというのは相当な金額です。他の業界に比べると大きな数字ではないかもしれませんが、可処分所得の増加がスーパーマーケットに恩恵をもたらしているのは間違いありません」

 

スーパーマーケットの他に二桁の成長を見せたのは「設備/通信」で16.9パーセント、「ホテル」で12.1パーセント、「自動車」で12.1パーセント、「リフォーム」で11.8パーセント、「レストラン」で10.7パーセント増加した。  売上高でみるとホテルの1億5400万ドルが最も高く、次いでレストランの1億6450万ドルが続く。

 

一方で「小売」は-1.3パーセント、「保険」は-2.4パーセント、「旅行代理業」は-2.7パーセントと売り上げが減少。この3業種が第四四半期で唯一売り上げを落としている。

 

年間で見ると、「スーパーマーケット」の22.5パーセント、「設備/通信」で16.9パーセント、「輸送」の16パーセント、「コンビニエンスストア」が11.1パーセントといずれも二桁成長となり、「旅行代理業」が唯一4.7パーセントのマイナス成長となった。