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10月3日に州教育委員会に提出された2018-2019 ストライブ・ハワイ・レポートによると、今年のハワイの公立学校の生徒の学力は、数学では横ばいで、英語ではわずかに低下し、全体として足踏み状態であることが判明した。
一方、大学レベルのコースとキャリア・技術教育プログラムを終了している高校生の数が増えている。 学力は英語が最も高く、54%の生徒が満足すべき成績としている。
これは昨年を1%下回ったが、2017年の51%を上回った。数学については、過去2年と同じ、43%であった。ハワイの学力は、他の州と比べると、ほぼ同レベルであるという。
今年の科学の学力は、ハワイの過去2年間の46%から44%にわずかに低下した。これはテスト方法が変わった影響かもしれないと分析している。
低所得世帯の子どもで、特殊学級にいる、英語を第二母国語として話す生徒(特別支援対象の生徒)は、数学と英語の学力ともに、他の生徒に追いついていない。
しかし、学力そのものは堅実に向上している。 同レポートには、各学校の個別の評価が含まれており、教師と父兄は、その詳細を詳しく分析し、対応している。たとえば、特殊支援対象の生徒が多いパロロにあるジャレット・ミドルスクールは、2019年の科学の学力が2017年の34%、2018年の53%から61%へと大きく向上。数学と英語でも州平均より高くなっている。
同校のレイド・クバ校長は、「他の人がやる以上のことをやろう」と生徒を励まし、教師を後押しし、創造的な教育方法を考案させ、科学教育の職業訓練を行い、数学の新しい指導方法を習得させている。
生徒は、4人~5人の小グループで効率的な授業を受け、また全校の274人の生徒の半数以上が、放課後宿題をするために学校に残り、教師の指導の下、学校のコンピュータを使用し、個別指導プログラムを受けるなどしている。
マウイ島のハイク小学校でも、「詳細に分析したデータに基づき、個々の生徒に合わせた指導」を行っている結果、生徒の学力は大幅に向上している。
同レポートにおける州全体の評価の中で明るい点は、就職準備のコースと大学のクラスを受講する高校生の数が大幅に増加していることだ。受講している生徒の割合は、2014年の33%から2019年には58%に上昇。また、高校の卒業率は、2015年の81.5%から2019年には84.4%に上昇した。
(日刊サン 2019.10.19)