ハワイのホームレス人口が過去5年で最多人数を記録した。ハワイ州が18日木曜日に発表したデータによると、保護を受けていないホームレスの数が急激に増加したことが、記録更新につながり、現在は保護施設に入っているホームレスの数を上回っている。
2015年の人口動態調査の結果、ハワイのホームレスの数は、昨年の6,918人から7,620人となった。その内、3,843名が保護を受けていないホームレスで、3,777名が保護施設にいる。この記録調査は、1月25日に行われた。
「各カウンティーと協力をして、ハワイのホームレス人口増加に対処していかなければならないのは明らかです」とデービット・イゲ州知事は語っている。
「ハウジングファーストの指揮のもと、緊急一時宿泊所や住宅、職業訓練、精神疾患や中毒患者のケアーや他の社会的サービスを提供するプログラムを全力で支援します」
ハワイのカウンティーの中で、カウアイ島は唯一ホームレス人数が減り、2015年は339名で、昨年は378名となっている。この人口動態調査が最初に行われた2011年には、カウアイ島には336名のホームレスがいたと報告されている。
オアフ島のホームレス人口は、4,712人から4,903人に増え、ハワイ島も昨年の869人から1241人、マウイ島も959人から1,137人に増えている。
非営利団体アップルシードセンターの公共政策ディレクター、ジェニー・リー氏は、 ホームレス人口増加は、住宅や賃貸料金の値上がりを考えたら当然で、他のホームレスサービス団体のデータからも、以前住まいを持っていた人がホームレスになったケースが増えていることが示されていると語っている。
「保護を受けていない人が増えているということは、従来のサービスが役立つ部分もあるが、決して全員にあてはまらないことを物語っています。早急に彼らの必要なサービスを提供すると共に、定住地に住まわせることに専念しななければなりません。」
ヒューマンサービス委員会議長のディー・モリカワ州議員も、ホームレス人口の増加に関しては驚くべきことではなく、議員たちもこの問題を重要視しており、前回の議会でも政策作成に取り組んできたと説明。
「次回の議会では、このホームレス問題をもっと優先するべきだと思っています」と語った。