今年前半6カ月間のホテル業績で、ハワイのホテルの平均客室単価(ADR)と販売可能客室1室あたりの平均売上(RevPAR)は、どちらも全米で最も高い価格を記録した。 ハワイ観光局(HTA)が先日発表したホテル業績レポートによると、ハワイのホテルの6カ月間のADRは280ドルで、前年同期から6%上昇。RevPARは229ドルで8%上昇したことが分かった。
HTAの観光リサーチ・ディレクター、ジェニファー・チュン氏は「全米で最も高いRevPARとADRの価格を記録したことは、ハワイ州にとって大きな成果です。今年の半年間は全米の多くの市場でRevPARが伸び、昨年から値を下げた市場はごくわずかでした」と話す。同氏は「ハワイの全ての郡でRevPARは上昇しました。ワイレアが顕著な結果を残しマウイは特に好調でした。ハワイ島も5カ月間は非常に良い数字を残しましたが噴火の影響で6月の占有率が下降しました」と加えた。
レポートによれば、ハワイの客室占有率は81.7%に上昇し全米で2位となった。1位はニューヨークで、フロリダ州オーランドも同率で2位となっている。 6月だけの結果を見ると、ハワイのRevPARは227ドルで前年同月より5%上昇。ADRは277ドルで5%上昇し、占有率は昨年同月から0.6ポイント下げた82%だった。 6月のハワイ島は下降 6月の郡別の結果は、カウアイ島とオアフ島は全てのカテゴリで上昇。マウイ島は占有率だけは前年と変わらなかったがRevPARとADRは上昇した。ハワイ島のRevPARは前年同月から8%以上下降し、163.9ドルに。ADRは239ドルで前年と変わらなかったが、占有率は6ポイント下げて68.6%だった。コハラ・コースト・リゾート地域では、6月のRevPARが214ドルとなり13%下降。ADRは1%伸びて335ドルだったが、占有率は11ポイント下がった63.9%だった。
チュン氏は「ハワイ島のホテルで2015年11月から31カ月続いていたRevPARの成長は6月で止まりました。コハラ・リゾートの8カ月連続の成長も同様です」と述べた。
(日刊サン 2018.08.18)