ワシントン大学(UW)は、ハワイで最初の医師助士育成プログラム(MEDEX医師助手プログラム)を開始し、カイルア・コナの旧カイザー・パーマネンテ・クリニックのあった敷地に、最大100万ドルを投資しトレーニング・センターを開設することになった。
深刻な医師不足に直面しいるハワイ(特に燐島において)にとっては朗報である。 実地看護師のような医師アシスタント(PA)は、医師の監督の下で医療行為を行い、薬を処方することができる。
同校は、島の出身者を優先して20人までの学生を募集する。臨床保健サービス修士号取得の同プログラムは27か月間で、8万1千ドルがかかる。申込期限は9月1日。 「約800人の医師が不足し、医師不足はますます深刻化している。
MEDEXが医療サービスの行き届いていない地域に焦点を当て、出身地に戻り・医学を実践しようとする地域の出身者を選ぼうとしていることは、州にとって喜ばしい」と、ワシントン州で同プログラムを担当しているスコット・ミスコヴィッチ博士は述べた。
ハワイ・キャンパスの責任者でUWのMEDEXプログラムの国際開発ディレクターのベティ・スチュワート氏は、「ハワイはPAを教育育成する学校を持たない数少ない州のひとつであるため、ハワイの島々への投資は不可欠である」と語った。
ハワイの同プログラムの設立は、医師助手の教育に関する認定審査委員会の承認が必要となる。ハワイ在住の同プログラムへの申請者は、2次キャンパス(シアトルまたはタコマ)を選択することが求められる。
来年のハワイのプログラム開始が遅れた場合、生徒は2次キャンパスで初年度のコースを学び、2年目にハワイへ移動することになる。 入学のための面接は1月にハワイ島で実施され、合格した学生は3月からオンライン・プログラムを開始し、最終的に合格した学生は9月にコナ・キャンパスに移動する。
このプログラムは、昨年他界したハワイ在住のリチャード・スミス博士によって設立された。同博士は、1970年代にMEDEX インターナショナルを設立し、太平洋沿岸および世界中を訪問し、基本的な健康管理教育を実践した。
MEDEXでは1969年以来、シアトルのUWキャンパス、アラスカ州のアンカレッジ、ワシントン州のスポケーンとタコマ、で2千600人以上の学生が卒業した。
(日刊サン 2019.08.17)