ハレマウマウ・クレーターの壁面の一部が崩落し、5月3日日曜日午後、小さい爆発を引き起こした。この爆発により、溶けた溶岩が閉鎖されたビジターセンター展望台の反対側まで飛び散った。
崩落が発生したのは午後1時20分ごろ。先週は、断続的に溶岩湖の湖面が上昇し、溶岩がクレーター内に流れ込むという壮観な光景を眺めることができた。
週末の間、溶岩湖はオーバールック・クレーターの淵の近くに留まっていたが、2日土曜日の午後5時30分ごろ、溶岩湖の溶岩が、一度ハレマウマウ・クレーターの底面に流れこんだ。日曜朝、溶岩はオーバールック・クレーターの淵から数ヤード下に位置していたと、ハワイ火山観測所は発表している。
国立公園内の展望台から溶岩の上昇を見ることができるのは、1974年以来初めて。この溶岩湖とクレーターが形成されたのは、2008年3月19日だが、今週までは、空中に立ち上がるガスと、夜間に赤い輝きが見えるだけだった。
4月28日火曜日には、ハレマウマウ・クレーターでの落石による大規模な爆発を観測所のカメラが捉えた。
溶岩湖の湖面の上昇は、基本的に山頂の膨張を伴うが、週末にかけて、山頂では目立った活動は見られなかった。
ハワイ火山観測所のウェブカムは、夜間の白熱光と日中の煙を感知しており、プウ・オオの北東の6月27日溶岩流の表面が活発なままであるのを示している。最も遠方の火山活動は、クレーターから約5マイル北東の森林で発生している山火事である。
一方、キラウエアのイースト・リフトゾーンでは、4日月曜朝、震度2.6以上の地震が3回発生。最も大きかったと推定されるのは、午前4時42分に発生した地震で、震度3.6と推定されている。震源はイースト・リフトゾーンから南南西に約2マイルの地点で、深さ1.9マイル。ヴォルケーノやハワイ火山国立公園内でも感知された。
その後、同じエリアでさらに2回の地震が観測された。午前4時49分に発生した地震は震度2.9、午前9時31分に発生したものが震度2.6だった。
ハワイアン火山観測所の科学者のよると、キラウエア周辺は地震活動が増加しているという。これは、溶岩が地下で動いていることを示している可能性がある。