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ヒューストンからホノルルまでは、およそ4000マイルも遠く離れているが、ハリケーン・ハービーの被害はここまで及びそうだ。
ハワイは原油のほとんどを東南アジアや中東から輸入しているにも関わらず、世界市場のあおりを受けガソリン代が上昇すると専門家は話す。
「現時点でテキサス・ガルフ・コーストにある製油所8カ所が停止しています」と、アメリカ自動車協会(AAA)ハワイ支部広報担当ダグ・シュープ氏。
同氏はヒューストンの製油所は全米のガソリンのおよそ10%を製造していると話す。 ヒューストンには数フィートの高さまで洪水被害が起きており、ガソリンの製造が再開できる目途は立っていない。「製油所に大きな損害を受けていた場合、修理に数カ月はかかります。そうなれば全米中に大きな影響を与えるでしょう」と同氏は加えた。
ハワイのドライバーもすでに値上げを予想しているようだ。カリヒのガソリンスタンドで28日に給油していた女性は、「徐々に値上げしていくのは確実でしょう。1ガロン3ドルを超えたら、どこまで上がるのか目が離せなくなります」と話していた。
AAAによると、ハワイ住民は全米で最もガソリン代を多く支払っているという。レギュラーガソリン1ガロンあたりのハワイの平均価格は3.09ドル。ホノルルでは少し安く2.91ドル。値上げの要素はハリケーンだけではなく、9月のレイバー・デーの連休もガソリン代に影響すると見られている。
(日刊サン 2017. 9. 2)