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数年前からハナウマ・ベイ自然保護区では、旅行者の集中による環境悪化を防ぐため入場料を徴収し、入場前に自然保護と安全について説明するビデオの視聴を義務付けた。しかし旅行会社やソーシャルメディアによって、入場料とビデオの視聴を免れる方法が広まっている。
多くの旅行者がこの方法を使用し、市は年間で数十万ドルの入場料利益を損失したと見込まれている。ハナウマ・ベイの駐車場は午前6時に開場するが、チケット販売スタンドの営業は午前7時から開始される。チケットスタンド営業前に駐車すれば、7ドル50セントの入場料を支払わず、ビデオを見ることなくハナウマ・ベイに入場できてしまう。
以前ハナウマ・ベイでボランティアを務めたこともあるハワイカイ在住のアンケ・ロバーツさんは、この「抜け穴」を利用する旅行者の姿を毎日何百人も見かけると話す。
「いつも私は午前7時前に着くのですが、夏休みやクリスマスのシーズンは、駐車場がすぐに一杯になります」と彼女は加えた。市の広報担当は、早朝に入場するのはほとんど地元住民で、入場料の利益は減るが環境への影響はほとんどないとコメント。
しかし実際に訪れた報道記者によると、午前7時前の駐車場には100台以上が駐車され、その多くが日本人旅行者のレンタカーだったという。フロリダから訪れた旅行者も「早く到着すれば入場料を払わずに済むという情報を読んだことがあります」と話す。
地元住民のロバーツさんは、入場料の損失よりも自然保護と安全のビデオの視聴がされないことを問題視しており「多くの人は海で泳いだことがなく、サンゴ礁を理解していません」と話していた。
(日刊サン 2017. 10. 7)