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ハナウマ・ベイで日焼け止め成分の検出作業

Bynikkansan

12月 1, 2017

 研究者や議員が17日にハナウマベイに集まり、サンゴ礁に有害とされる2種の化学物質の検出作業を行った。バージニア州のハエレティクス環境研究所で環境有害毒物学者のクレイグ・ダウンズ氏は、オキシベンゾンとオクチノキサートに警鐘を鳴らす。「旅行者の多いサンゴ礁では明確で切迫した脅威であるため、現在この2種の化学物質に注目しています」と同氏。ハナウマベイは1日に3000人、1年で100万人以上の旅行者が訪れ、そのほとんどが日焼け止めを手放せない。「私達がサンゴ礁を最も楽しんでもらいたいと思っている旅行者が、脅威となっている状況です」と同氏は加えた。

 ダウンズ氏とボランティアがベイの水をサンプルとして採取し、日焼け止めの有害レベルを計測。採取には州のウィル・エスペロ上院議員とジーン・ワード下院議員も加わった。両議員は前回の州議会で日焼け止め禁止法案の成立に失敗している。「水質を検査し、研究や証拠の確立が進むことを望んでいます」とエスペロ議員。

 ワード議員は「ベイの海水には多くの化学物質が存在し、大変危険です。皆さんに事実をお伝えすれば、2度と危険な成分を含む製品は買わないと思うでしょう」と述べた。サンプルをチェックしたダウンズ氏は75ヤード沖付近の海水からは、研究所に送る前から明らかな程日焼け止めの成分が検出されたと話していた。

『フレンズ・オブ・ハナウマベイ』は、サンゴ礁のダメージが大きくなる前に、入場者に日焼け止め成分の危険性を周知したいという。

 団体の代表リサ・ビショップ氏は「サンゴ礁の被害が深刻になるまであと15から20年だと思います。その間に、保護、保存、修復が出来るはずです」と述べた。ダウンズ氏は、法律の制定も必要だと話す。「環境汚染を減少させる最も効果的な手段は、法的な規制です」

 採取されたサンプルはスペインの専門機関に送られ、結果は1月ごろに判明すると予想されている。エスペロ議員はこの結果を基に、次の州議会の開催時に新しい禁止法案を提出する予定。

 

(日刊サン 2017. 11. 25)