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ハナウマ・ベイ、保護区指定から50周年

Bynikkansan

11月 11, 2017

 カアフマヌ女王が1800年代初頭に足を踏み入れ、カメハメハ5世のお気に入りの釣りの場所だったハナウマ・ベイには、現在年間100万人が訪れ、湾岸に広がる火山のクレーターはシュノーケリングの名所となっている。

 ハナウマ・ベイで24日、ハワイで初めて海洋生物保護区と指定されてから50周年を祝う式典が開催され、60人以上の職員、ボランティア、政治家達が集まった。

「ハナウマ・ベイは唯一無二。世界的に有名な『オアフ島の王冠の宝石』です」と、200人のメンバーで構成された『フレンズ・オブ・ハナウマ・ベイ』代表のリサ・ビショップ氏。

 会場ではスピーカーからハナウマ・ベイの維持に貢献したボランティアや職員への感謝の言葉が流れた。

 当日足を運ぶことが出来なかった政治家からも祝辞が届き、バラク・オバマ前大統領から送られたメッセージには「ハナウマ・ベイではいつも有意義な1日を過ごすことができました」とあった。

 ハナウマ・ベイが海洋生物保護区に指定されたのは1967年10月で、全ての海洋生物および海洋資源の採取と除去が禁じられた。この指定によって土地自然資源局が保護と管理の積極的な役割を担った。

 州の生物学者は1969年からハナウマ・ベイで魚の生態数を調査している。ハナウマ・ベイには現在450種の魚が生息し、オアフ島周囲でサンゴ礁に住む魚類の大群が見られるようになった。

 式典では50年間の歴史で乗り越えてきた問題も話題に上がった。保護区の指定に対して漁師から反対されたこともあった。

 1980年代後半には1日におよそ1万人がハナウマ・ベイを利用。年間300万人が訪れ交通渋滞を引き起こし、ツアーバスがピクニック設備を占領した。

 手に負えない状況を打開すべく1990年に新しい管理計画を作成。訪問者数や自動車数、業者に制限を設け始めた。

 1993年にアメリカの公営ビーチで初の禁煙エリアに指定され、1995年に入場料の徴収を開始。

 世界旅行ツーリズム協議会からサスティナビリティを称えられ1997年に『未来の観光賞』を受賞。1999年からは魚の餌付けを禁止。その後1300万ドルが投じられ、ビジターセンターが2002年にオープンした。

 

(日刊サン 2017. 11. 4)