「ハイアットリージェンシー・ワイキキ・ビーチリゾート&スパ」の所有者であるブラックストーン・グループは、ワイキキのメイン商業ストリートとなっているカラカウア通りを開放し、ホテル内の既存のショッピングセンターを再開発するのために5千万ドルを投資する計画を中止にした、とジェネラルマネージャーが明らかにした。
ニューヨークを拠点とした世界的巨大投資企業は、2013年7月にホテルの借地権を獲得し、敷地の再開発計画に乗り出した。
1億ドルを投資し今年始めに完成した1,230部屋のリモデルは、「高く評価され、成功だった」と、ハワイハイアットホテル副社長兼ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ジェネラルマネージャーのデイビット・ネイデルマン氏は語っている。
昨年、「ブラックストーン・グループ」は、カラカウア通りの敷地を開放し、既存の小売店を5千万ドルの投資により再開発する計画だと発表していた。
「多方面からの分析した結果、宿泊客とホテル利用客のせっかくの有意義な体験に大きなインパクトを与えかねないとの結論に至ったのです」とネイデルマン氏。
「共有部分、フロントデスク、カラカウア通りに面したエリアとエントランスの補修工事を行い、改装する予定です。ゲストのニーズに、より直結した複合的体験をうむ場所に変貌すると自信を持っています」と述べた。
この新たなプロジェクトは、2016年春に開始予定で、約1年で完成する予定。
5千万ドルの再開発プロジェクトは、39階建て1,231部屋を有するホテルに、現在「プアレイラニ・アロリウム・ショップス」となっている23,000平方フィートの小売スペースを加え、ホテルスペースを7,600平方フィート縮小する予定となっていた。
ホノルル拠点の「グループ70インターナショナル」は、「ブラックストーン・グループ」に代行して、環境事前審査の準備を終えていた。
1970年代に建てられた現存のショッピングセンターは、活性化させる必要があり、現在の形状はワイキキビーチの景観を無視したものとなっており、カラカウア通りからのアクセスも不便であると査定された。
ハイアットのショッピングセンターアップグレード計画は、ホテルからほど近い「トーブマンセンター」のインターナショナルマーケットプレイス再開発に合わせたものであった。