日刊サンWEB

過去記事サイト

ハイアットがアンダーズ・マウイを売却

ハイアット・ホテルズ社がアンダーズ・マウイ・アット・ワイレア・リゾートを含む3件のホテルを10億ドルで売却した。

 

同社は提携企業と共に閉業したルネッサンス・ワイレア・ホテルを改築し、2013年にアンダーズをオープン。全301の客室を有するホテルは不動産投資会社のホスト・ホテルズ・アンド・リゾーツに売却された。3件のうち他の2件は、グランド・ハイアット・サンフランシスコと、フロリダ州にあるハイアット・リージェンシー・ココナッツ・ポイント・リゾート・アンド・スパ。売買契約は3月末に完了する予定。アンダーズの価格はサンフランシスコのホテルと合わせて8000万ドルの値が付けられたとみられている。

 

スターウッド・キャピタル・グループがアンダーズの前身となるホテルを2003年にルネッサンス・ワイレアから8600万ドルで購入。その後スターウッドとハイアットが9000万ドルをかけて改築。

 

スターウッドはフランスのクリスタル製造業者バカラと提携し超高級コンドミニアムとする計画を進めており、セント・レジスやWといったホテルブランドに運営を求めていた。

 

しかし、世界的な経済破綻の影響もあり計画は見送られスターウッドは2007年にホテルを閉業。ハイアットは2016年にスターウッドが所有していたアンダーズの株を1億3600万ドルで買収した。

 

ハイアットはホスト社と長期に渡る経営同意書を締結し、今後も3件のホテルの経営を続けると述べた。ホスト社は主にアメリカ国内の約90件のホテルを所有。ハイアット・リージェンシー・マウイ・リゾート・アンド・スパ、マウイ島のフェアモント・ケア・ラニ、ハイアット・プレイス・ワイキキ・ビーチも同社が所有している。

(日刊サン 2018.03.03)