ノースショアに住むアヴィ・サルヴィオさんは「私たちがみたものはここです」と語った。パインツリーのブレイクポイントに打ち寄せられる大きくうねった波により沿岸が形作られた場所で、サルヴィオさんは2枚の写真を撮った。
彼が示した場所の砂の数フィート下に古代のアートが隠れているのである。「とても特別なものを見られたのですが、素早く消えてしまいました」とサルヴィォさんは話した。
通常ビーチの溶岩は、大抵少なくとも砂浜の10フィートほど砂に覆われているため、見かけることはない。ハワイ大学の考古学教授であるジェイムス・ベイマン氏によると、ペトログリフは、石を利用して、岩を削って作り出されたものである。
パインツリーのペトログラフが見つかるのは大変稀で、あまり知られていない。しかし、ベイマン氏は、数百年前のものであり、制作された時期は簡単に割り出せると言う。おおよそ70の溶岩に、輪郭がはっきりと描かれた彫刻が発見されており、そのほとんどが人間と犬のような形が描かれている。
ベイマン氏は、犬は高い位の男性にのみ与えられる食べ物で、ハワイ文化でとても意義深いものであったと言う。アダム・サルヴィオ氏は、42年の間で4回、それらの彫刻をみたことがあると言う。「砂に覆われていくのを見て、もう少し長くその彫刻が表にでられるように、その砂を払いのけようとしました」とアダム・サルヴィォさんは語った。
「大昔から人がここにいたのだということがわかります。同じビーチにいて、また歴史を再び生き、彼らがやってきたことを同じ場所で自分も同じことをやっていると思うと、とても素敵なことです」とアダム・サルヴィォさんは話した。
住人は、ロック・パイルズやケ・イキ・ビーチにはもっと多くのペトログリフが存在すると言う。