海軍がドックのダメージの修理を終え、アリゾナ記念館(USSアリゾナ・メモリアル)が再び観光客に公開されることとなった。この修理のため、パールハーバーのランドマークであるアリゾナメモリアルは、1週間以上閉鎖されていたと、国立公園サービスが5日金曜日に発表した。
5月27日、海軍の医療船と2隻のタグボートが不運な事故に巻き込まれ、公園サービス局は、アリゾナ記念館へのツアーボートの運航を一時中断。4日木曜日、船員らがドックの修理を終えた。海軍は、今後毎朝最初のツアーの前にドックの安全確認を行う予定である。
この記念館は、1941年の日本軍の真珠湾攻撃を受けた戦艦アリゾナとその乗組員1177人を追悼する施設である。湾内に沈んだ戦艦には今でも900人以上の兵士が共に葬られている。
沈んだ戦艦の上にあるアリゾナ記念館を訪れるために、海軍は観光用のボートを運航している。ドックの修理が行われていた間は、記念館を遠くから眺めるために、海軍が観光客を近くのスポットまで連れて行っていた。
バージニア州からハワイを訪れていたクリス・グイディさん一家は、月曜日にアリゾナ記念館を見る予定だったが、ダメージのことを知り予定を変更。商業不動産開発業者のグイディさんは、国を守るために身を捧げて戦った人たちへの理解を深めるため、3人の幼い娘をアリゾナ記念館に連れて行きたかったという。記念館を「とても感動的」とグイディさんは表現している。
「バージニアのアーリントンからやってきたのに、数日違いで記念館を見られなかったとしたらとてもがっかりしていたと思います。アリゾナ記念館を見ることができて本当に良かったです」とグイディさん。
海軍の軍事海上輸送司令部とアメリカ沿岸警備隊が、今回の事故についてそれぞれ調査を行っている。
海軍の見解では医療船USNSマーシーが、パールハーバーの外で操縦を誤って2隻のタグボートを巻き込み、ドックにぶつかった可能性が高いとしている。アリゾナ記念館から10フィートほど離れたドックに、マーシーのプロペラのひとつから引き起こされた波が押し寄せた。
この事故によって、記念館そのものの表面がダメージを受けた。
戦艦アリゾナの遺物には被害はなく、マーシーにも特に目立った被害はなかった。
5月27日以来、観光客はアリゾナ記念館に入ることができなかったため、公園サービス局は毎日発行される4,350枚のチケットへの需要が高まると予想している。