ハリウッドのメジャーなスタジオが、ドウェイン“ザ・ロック”ジョンソンを主役にカメハメハ大王を映画化する。それは、ワーナーブラザーズ/ニューラインの新作映画「ザ・キング」だ。 ジョンソン氏は、8月29日「ハリウッドで仕事を始めた時から、この伝説を生き返らせることが私の夢だった」と述べた。ハワイ州当局もこれを歓迎している。 監督はアカデミー賞受賞のロバート・ゼメキス(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「フォレスト・ガンプ」)、脚本はランドール・ワラス(「ブレーブ・ハート」)。企画は、セブン・バックス・プロダクション(ジョンソン&ダニー・ガルシア)で、ワーナーブラザーズ/ニューラインが権利を買い取った。2000年代初めジョンソン氏が関わった「カメハメハ」プロジェクトは、マウイ住民であったグレッグ・ポアリエの「ローズウッド」が原作で、コロンビア・ピクチャーズが権利を買ったが、制作されなかった。同氏は、ネイティブハワイアンでない俳優がこのような歴史的人物を演じることは不適切だとするハワイでの人々の声に配慮した。(同氏はサモア人とアフリカ系アメリカ人のハーフである) ハワイ大学のカマカクオカラニ・センター・フォー・ハワイアン・スタディーズ教授のリリカラ・カメエレイヒワ氏は、「カメハメハはハワイのアリイ(大酋長)で、ハリウッドのディズニーキャラクターではない。ハワイアン以外が演じることは不適切だ。
カメハメハが映画化されるなら、原作はカメハメハの子孫がハワイ語で書かなければならない」と語った。 ジョンソン氏のキャスティングは、文化の盗用、倫理的表現、ホワイトウォッシング(アメリカの映画業界で白人以外の役柄に白人俳優が配役されること)の問題がハリウッドで議論されている最中に発表された。 「カメハメハ大王の遺産を銀幕に蘇らせることは、私の夢である。その文化的・歴史的意義に最高の敬意を払い、ハワイの人々と文化の叙事詩を世界の人々と共有することを光栄に思っている。イムア(前へ)! 」
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(日刊サン 2018.09.08)