海洋の保護と実地調査の功績が讃えられ、ナイノア・トンプソン氏が、ワシントン特別区で先週表彰を受けた。トンプソン氏は、古代ポリネシアの航海術を用いて、広大な海での航海を成功させた、現代で初めてのハワイアンである。
オアフ拠点の「ポリネシアン・ボヤージング・ソサエティ」の代表を務めるトンプソン氏は、2015年度のピーター・ベンチリー賞の最優秀エクスプロレーション部門を受賞した。この賞の今年度の受賞者には、ジョン・ケリーアメリカ合衆国国務長官や、モナコのプリンス・アルバート2世などが含まれている。 リリースによると、ベンチリー賞は、海のアカデミー賞と呼ばれている。ベンチリーとは、海洋保護に身を捧げる人物としても知られている「ジョーズ」の作者である。同賞のウェブサイトによると、ベンチリー氏は、海のエコロジーにおけるサメの重要さを、市民に伝えることを目的とした活動をしている。 ホクレアが初めてオーストラリアに上陸した数日後、トンプソン氏はこの賞を受賞した。
トンプソン氏は、30年以上前にホクレアをナビゲートし、タヒチへの航海を成功させた人物でもある。 トンプソン氏は、ワシントン特別区のカーネギー・インスティチューション・フォー・サイエンスでこの賞を受け取り、現在進行中の「マラマ・ホヌア世界航海」のナビゲーターや実習生の画像と共に受賞スピーチを行った。ニュージーランドに住むマオリ族の子孫、トイオラ・ハウィラ氏や、ハワイアンのカイウラニ・マーフィー氏の映像が、トンプソン氏のバックに映し出された。 「この賞は、私たちが航海を可能にするための希望の光です」トンプソン氏は観客に語った。
トンプソン氏とポリネシアン・ボヤージング・ソサエティの会員らは、アメリカ合衆国内務省島国問題局のエスター・キアアイナ副長官とも会見している。ポリネシアン・ボヤージング・ソサエティの一団は、現在、マラマ・ホヌア世界航海の募金活動のため、ニューヨークに向かっている。