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現在2538クヒオ・アベニューに建設中のデニーズ・ダイアモンドヘッド店は、酒類販売ライセンスを持たずに営業すると決断。ホノルル・リカー・コミッションが15日、デニーズのフランチャイズ店オーナー、メダット・ビチャイ氏の飲食店一般酒類ライセンス申請を取消す申し出を承認した。
同店は新店舗開業にあたり酒類販売ライセンスを申請していたが、レストランが隣接するトーマス・ジェファーソン小学校を始めとする近隣住民からアルコール提供を反対されていた。住民の中には近隣が問題視している徘徊者の増加を助長すると懸念する人もいた。
小学校や近隣住民が反対
ビチャイ氏は当初、午前6時から午前2時まで酒類を販売するライセンスを申請していたが、午前11時30分から午後10時まで店内でビールとワインを販売するライセンスの申請に切り替えた。また同氏は安全対策プランの実施とレストラン内にバーを設置しないという提案に同意を示していた。ハワイ・ホテル・アンド・ロッジ協会とワイキキ向上協会もライセンス申請を支持。反対派は118人分の署名を集めたが、申請を却下する人数には足りていなかった。署名による申請却下には、申請店舗の500フィート以内の投票権を持つ住民の半数と区画の借主、店舗経営者の半数を超える数の署名が必要。
今回反対派が集めた署名の数は経営者や借主の7%、投票権を持つ住民の9%にしか達しなかった。
レフア小学校の元校長であるフェイ・トヤマ氏は、学校近辺へのライセンス発行は慎重にするようコミッションに求めている。パール・シティの学校の近辺でライセンスを許可されたバーによって悪影響を受けた例を挙げた。「そのエリアに住む生徒や保護者は騒音のせいで眠る事ができず、駐車場や通りで起きる喧嘩や性行為を目にしています」と同氏。
リカー・コミッションのアンナ・ヒライ氏は、ライセンス申請が却下された場合には1年経過するまで再申請ができないが、申請者が取り消した場合は前回申請時との状況の変化を示せれば直ちに再申請が可能だと話す。ビチャイ氏は現時点では再申請について考えておらず、4月か5月のオープンを目指し、75名の従業員の確保に専念すると述べた。
(日刊サン 2018.02.24)