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ホノルル市はチャイナタウンのパウアヒ・ストリートとスミス・ストリートの2つの交差点の歩道の幅を拡張した。
『バルブアウト』と呼ばれる球状型の歩道スペースを角に広く取り、歩行者が横断する距離を短くしている。
しかしこの安全対策にチャイナタウンで商売をする店舗からは、ビジネスの損失につながると苛立つ声が上がった。バルブアウトのせいで利用客が駐車するスペースが減り、売り上げに影響しているという。
住民が取った写真には消防車が狭くなった角を曲がるのに苦労している姿も写されており、交通の危険性を指摘する声も。
バルブアウト反対の署名を2500人分集めたチャイナタウン地域商業協会のチュー・ラン・シュバート‐クウォックさんは「バルブアウトで寝たり飲酒する人がいます。、ホームレスはカートや衣服、何でも置きっぱなしです」と、話す。
市議会議員のキャロル・フクナガ氏は、バルブアウトの即時撤去を求める議案を提出したが、委員会から全会一致での承認は下りずに本議会に持ち越されることとなった。バルブアウトを支持する声もあり「現在のインフラを改良する良策です。スペースの可視性が高く歩行者が安全に通行できます」と、ハワイ公衆衛生研究所のトリッシュ・ラ・チカ氏は述べる。
市はバルブアウトの撤去は拒否したが、スペースの縮小には同意する姿勢を示した。しかしバルブアウトの縮小化や今後の変更についてはまだ明言できないとした。
バルブアウトの設置には、税金39万7千ドルが費やされている。