コールドウェル市長と市環境サービス局は9月16日、週6日のゴミ収集サービスを利用している、約90のチャイナタウンの事業主に対する新しいごみ収集規制を発表し、特別にマークの入った黄色いゴミ袋の使用を義務付けた。
チャイナタウンでは、ゴミが通りに違法に置かれ、衛生上・景観上極めてひどい状態にある。キング通りやホテル通り等では、ゴミが歩行者や車の通行を妨害していた。このため、市は6月1日、すべての事業主に廃棄物の袋詰めを実行させたが、夜間に袋が引き裂かれ、ゴミがあたりに散乱し、手に負えない状況になっていた。
この条例の実行を確実なものにするため、市は2020年1月31日まで、市指定の袋約2万1千枚を無料で配布し、その後は有料となる。袋の大きさは高さ44インチ、幅33インチ、厚く破れにくい素材を採用。価格は、75袋入りの箱が46ドル45セント(1枚当たり約62セント)。
環境サービス局のロリ・カヒキナ局長は、「黄色の袋を使用することにより、正式に回収されるべきゴミと不法投棄のゴミが識別されるようになる」とコメントした。 チャイナタウン・ビジネス・アンド・コミュニティ協会は、この市のプログラムがチャイナタウンのゴミ問題を改善するものと歓迎している。
チャイナタウンの事業主は、ゴミ回収サービスの費用として市に月30ドル以上を支払っている(ゴミ量により異なる)。 ある事業主は、大量の袋が必要になるとし、袋の軽量化と低価格化を求めており、他の事業主は、袋が割かれないように、より大きな袋の方が良いと指摘している。
新規制では、段ボールは分解し袋に入れるように規制されるので、段ボールを利用するホームレスの数が減り、ゴミが少なくなると、期待する声もある。違反の罰金は最高2,500ドル。
市は次に、オアフ島で使用されているゴミ・コンテナ(上部のオート・ロック・トップがないもの)の設置を計画している。環境サービス局は、住居者用のサービスも立案中。 チャイナタウンの集合住宅に暮らす住民は、事業主の出したゴミ袋の隣にゴミを違法に放置しているケースが多いとして、実体調査も行っている。
(日刊サン 2019.10.05)