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ホノルル空港が正式に『ダニエル・K・イノウエ国際空港』に名前を改めて営業を開始している。
新名称の由来であるダニエル・イノウエ氏は合衆国上院議員を50年勤め2012年12月17日に88歳で逝去。任期の間ホノルル空港の維持と発展のため予算の確保に尽力した。州の運輸局広報担当のシェリー・クニシゲ氏は3日、イノウエ氏の家族や代表者と協力しメモリアル・デイのある5月末頃に式典を開催する計画中だと述べた。
イノウエ氏のスタッフを勤めていたジェニファー・サバス氏は「ホノルル空港の名を『ダニエル・K・イノウエ国際空港』へ改名して頂き大変光栄です。50年以上ワシントンD.C.から愛するハワイへ、時にはアジア太平洋地域へと行き来し、社会のために尽くしてきたイノウエ氏には正に最適な栄誉です」と、メールで表明した。
「イノウエ氏は何十年も航空管轄権を持つ上院歳出委員会のメンバーを務めておりましたが、航空会社や航空システムに最も依存している50番目の州ハワイが、公平・公正に取り扱われるよう尽力していました。イノウエ氏は、ホノルルに近づいて大きく象徴的なタワーを目にすると、故郷に戻ったと実感して息をついて微笑みながら『ただいま』と口にすることでしょう」と、サバス氏。
上院議会議長のロン・コウイチ氏とイノウエ議員のスタッフを勤めていた下院議員のスコット・ニシモト氏が空港の改名を求める案を議会に提出し、昨年承認された。連邦航空局は、2017年4月27日に正式に名称を変更すると決定。
州の運輸局で広報担当のティム・サカハラ氏によると、空港の看板は変更するが国際航空運送協会のコードであるHNLは引き続き使用するという。このコードは旅行取扱業者や航空会社が識別のために使用している。 ハワイ最大の空港は、当初ジョン・ロジャース空港として1927年3月に完成した。名称の由来は1925年にハワイから本土へ初飛行を実現させた司令官ジョン・ロジャース氏。彼の飛行機はオアフ島から約365マイル沖で燃料が切れ不時着し、乗組員と海洋で10日過ごした後に救助された。1947年にホノルル空港に改名され、1951年にホノルル国際空港の名称に変わった。
『ダニエル・K・イノウエ国際空港』は今回の改名とともに近代化プロジェクトも進行し、レンタカー施設、貨物と管理施設の連結等の改良が行われる。