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タルシー・ギャバード氏が 大統領選に出馬

Bynikkansan

1月 19, 2019

米国下院議員タルシー・ギャバード氏は1月11日CNNの取材に対し、2020年の大統領選に出馬する、来週正式な出馬表明を行う予定であると語った。 同議員は立候補の理由を、「すべてのアメリカ人が必要な医療を受けられるようにする、移民制度を包括的に改革する、きれいな水と空気を何世代にもわたり確保する、壊れかけた刑事司法制度を改革する、腐敗したワシントンの特別利益団体の影響を排除する等である。しかし、私の立候補の最大の理由は、種々問題の中心的な課題、すなわち戦争と平和である」と述べた。 37歳のギャバード氏は、大統領選に向けて最近のいくつかの動きを見せた。認知度の高いキャンペーンで実績のある政治戦略会社、ジョー・トリッピ&アソーシエイツ社に1万ドルを支出し、8月にバトリス&アソーシエイツ社に9,000ドルを支払った。  同社のレイニア・バトリス氏は、バーモント州上院議員バーニー・サンダース氏の2016年の大統領選挙運動を支援した有名な政治コンサルタントである。CNNによると、このレイニア・バトリス氏がギャバード氏のキャンペーン・マネージャーを務めるとのこと。

 

11月にハワイ第2選挙区で再選され4任期目を務めるギャバード氏は、2020年に大統領に立候補する際に、米国下院議員を辞任する必要はない。 政治アナリストは、同氏が小さな州から選出された議員であることがマイナスに働く可能性があるが、反対にそれが全米での知名度アップに寄与し、副大統領候補やホワイトハウスの閣僚の地位に任命される可能性もある、と指摘した。 アメリカ・サモア生まれのギャバード氏は、ヒンズー教徒で、2012年にホノルル市議会議員に初めて選出された。また、中東勤務を2回経験したハワイ州軍の少佐である。ケーブルニュース番組に頻繁にゲストとして出演し、論争を恐れてないことで全米的に人気がある。 同氏は2016年、民主党全国委員会の副委員長を辞任し、民主党大統領予備選でヒラリー・クリントン候補の対抗馬のサンダース上院議員を支持した。予備選の間にクリントン対サンダースの討論会が十分に開催されないと同委員会を激しく非難した。 ギャバード氏はまた、米国の中東政策について色々な意見を述べている。前大統領バラク・オバマ氏の政策を含む、中東への米軍の関与について声高に非難している。 2017年1月、シリアを密かに訪問し、国民を大量虐殺していると非難されているアサド大統領と会談した。 昨年11月、シリア対し厳しい姿勢をとらないドナルド・トランプ大統領を批判したが、2016年トランプ氏が大統領選挙で勝利し組閣を行っている時にトランプ氏と会い、民主党員を驚かせている。 他の有力民主党議員の立候補が予想される中、ギャバード氏は、民主党の中で最初に大統領選出馬を表明した。

 

(日刊サン 2019.01.19)