ハワイ観光局(HTA)が9日に発表したデータによると、ハワイの2017年のタイムシェア物件占有率は前年よりわずかに増加し、新規物件が増加していたことが分かった。
ハワイ州全体のタイムシェア物件の占有率は89.5%で、2016年から0.2%増加。2017年のハワイ訪問者のうちタイムシェア物件の利用者は83万9024人で、2016年から5.1%増加した。HTAが発表したデータはクロニンガー&シムズ・コンサルティング社の調査に基づいている。同社はハワイ内の登録されたタイムシェア物件の81%を占める52件を調査。調査された物件が2017年に州と郡に収めた税金は合計で8710万ドルに上り、うち45.6%は固定資産税だった。 HTA観光リサーチディレクターのジェニファー・チャン氏は「ハワイ観光業界の中でも、相変わらずタイムシェア物件は堅実です。提供物件数は増えているにも関わらず、前年と同様の占有率を維持しています」と述べた。
2017年にハワイに訪れた観光客の大半はホテルを利用したが、タイムシェア物件の利用者も9.1%を占めた。タイムシェア物件の利用者は、宿泊費を支払い済みの弾力性の高い旅行者で、観光業界が切望している客層である。ハワイのタイムシェア物件がより大きな結果を残せなかったのは、新規の物件が増える中2017年の後半第3四半期の利用率が減少したことに起因する。オアフとマウイでは2件のタイムシェア物件がオープンし、ハワイ島のタイムシェア物件もユニット数を増加させた。チャン氏は「タイムシェアの供給数の増加は市場の需要に吸収される結果となり、ハワイ旅行業界への将来の投資の必要性が消費者の需要によって示されました」と述べた。
(日刊サン 2018.05.23)