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シンガーソングライターかの香織さん「ホクズ」で日本酒イベント

Bynikkansan

8月 10, 2017

ザ・カハラ・ホテル&リゾートのレストラン「ホクズ」で8月2日、日本酒・ワインと料理のペアリングディナーのイベントが開催された。

シンガーソングライターとして有名でもある、かの香織さんは1757年から続く宮城県の「はさまや酒造店」の12代当主の顔を持ち、杜氏として素材にこだわり小規模での醸造を続けている。

今回のイベントでは「はさまや酒造店」からの純米吟醸酒「虹」と蔵出し前の珍しい純米大吟醸酒「阿佐緒」が、ハマクアマッシュルームのソテーやオナガの刺身とペアリングされた。かのさんは日本酒についてのミニレクチャーや、トゥーランドットの「だれも寝てはならぬ」のアリアを披露した。

 

2011年に起きた東日本大震災時、かのさんが何かできないかと声をあげたところ、アラン・ウォンさんらハワイのシェフたちが協力を名乗り出たという。そのつながりで同年誕生したのが「レインボー・フォー・ジャパンキッズ」。これは、被災地の子どもたちをハワイに招待し、ハワイの文化・自然などを体験してもらおうというプロジェクト。かのさんは日本側から10回に渡り194名の子どもたちをハワイに送り出すことに携わった。

プロジェクトは昨年末から「ハワイ−東北レインボー・プロジェクト」として引き継がれ、自分自身のファウンデーション「オーバーザレインボー基金」を作り、すでに2回のプロジェクトの支援を続けている。今回提供された「虹」は日本では入手できないが、ウォンさんのレストランでは飲むことができるという。 東北の子どもたちをサポートすること、お酒作り、音楽作り。愛をもって育てるという共通項でつながっている。

 

(取材・文 袰岩奈々)

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