日刊サンWEB

過去記事サイト

サンジェルマンベーカリー、ハワイ全店を閉店

Bynikkansan

6月 16, 2018

1977年創業のサンジェルマン・ベーカリーは8月末でハワイ内4店舗を閉鎖すると発表。1960年代から地元住民に愛されてきたディーライト・ベーカリーのシフォンケーキも販売を終了する。

 

サンジェルマンはベレタニア、ディリンハム、カハラとワイパフに出店しており、そのうち2店はタイムズ・スーパーマーケット内で営業中。同社サイトで7日に発表された文面によると「厳しい経済状況が続き」閉店の決断に至ったという。

 

同社は日本とフランスのスタイルを融合させた商品が特徴の手作りパンの企業で、アンパンやメロンパン、日本スタイルのサンドイッチを提供。従業員は111人で、2017年以降売上が減少した。販売ディレクターのノリカズ・ミヤタ氏は「当社のパンやケーキを愛して下さった皆様に感謝しています。お客様がいなければ41年間も営業を続けることはできなかったでしょう」と語った。

 

サンジェルマンは1970年代に日本で、東急デパート内の製パン業者として発足。サンジェルマン・アメリカ社のハワイ1号店はアラモアナ・センターのシロキヤに開店されたが、この1号店は今年初めごろに閉店している。

 

同社は1990年にディーライト・ベーカリーを買収。ディーライトで人気だったグアバとレインボーのシフォンケーキを生産ラインに加えた。ディーライト・ベーカリーは1959年創業で前オーナーはハーバート・マツバとスー・マツバ夫妻で、フランスのパンや菓子パンを販売。夫妻が1964年にディリンハム・ブルバードに拡大した店舗は、サンジェルマンの主幹店として引き継がれた。1985年に最も有名なグアバ、パッション・フルーツ、ライムで層が作られたレインボー・シフォンケーキが誕生した。

 

(日刊サン 2018.06.16)