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コーヒーノミキクイムシ、マウイ島でも被害

Bynikkansan

1月 14, 2017

州の農業担当局は、コーヒー豆に穴を開ける昆虫、コーヒーノミキクイムシがマウイ島の人里離れた農村地域で発見されたと発表した。これによってマウイ島は、ハワイで3番目の被害が確認されたことになった。 この昆虫がハワイ島で初めて発見された2010年以来、ハワイの作物収穫数トップ5の一つであるコーヒー豆の被害額は数百万ドルに及ぶと推測されている。

 

コーヒーノミキクイムシは、11月にハナの裏庭で、12月にキパフルの13エーカーの農地で発見された。 州の当局に最も壊滅的なコーヒー害虫の一つと説明され、ハワイ島とオアフ島には他の島へ広がらないよう被害を食い止めるための制限が課されてきた。

 

当局は、互いに約12マイルも離れた東マウイの2つの場所へ昆虫が到来した経緯は不明だと話す。さらに、キパフルの被害状況は昆虫がある程度の期間そこにいた形跡を示している。 調査の結果、マウイ・グロウン・コーヒー社が数百エーカーの規模で栽培しているカアナパリを含め、現在のところマウイ島の他のエリアには昆虫は存在しないことが判明した。

 

同社の代表であるキモ・ファルコナー氏は、どんな状態であれ、「谷の島」に昆虫が存在したのは悪いニュースだと話す。 「全くもってみぞおちにパンチを食らったようなものです。しかしこれも試合の一部ですよ」と同氏は述べた。 マウイコーヒー協会代表のシドニー・スミス氏は、同協会に属す32の農園の多くは小規模で、他の農作物の栽培に頼っていると話す。

 

スミス氏によると最大の脅威は、誰にも管理されていない野生のコーヒーの木に被害が及ぶことだという。「これこそ大問題になります」と彼女は述べた。 州の農業管制者であるジョン・マクヒュー氏はコーヒー農園を巡るツアーの廃止に加えて、農園主は地面に落ちた実を取り除き、昆虫を殺す菌類をスプレーすることで被害を減少できると話した。

 

適切な措置を取ることで、コーヒー農園主らには被害を収穫の20パーセントの消失に抑えられる望みがあると、彼は述べた。 州の当局は9日月曜日午前10時から正午までクラ・コミュニティセンターで被害状況の概要を公開するための会議を設けた。さらに午後5時30分には害虫対策を議論する会議が続いた。