ハワイ・コンベンション・センターの屋上デッキの水漏れ修理費用が5千万ドルになり、ハワイ州観光局(HTA)が2017年に議会に要求した約2千7百万ドルのほぼ2倍になることが判明した。
この見積には、屋上テラスの大規模な修繕は含まれておらず、10〜11か月かかる修繕作業期間中の同センター閉鎖による収入減も含まれていない。 HTAの新経営陣は12月就任時、修繕リストの早急な作成を、ホノルルの不動産管理会社ライダー・リベット・バックナル社に依頼した。同社は4月25日、調査で、亀裂・錆・水の浸入・水漏れ・カビが見つかり、それらは2012年の調査で発見された内容・規模以上のものであった、と発表した。
2012年の調査に基づく修繕は行われておらず、同社のアンダーソン氏は、直接的・付随的被害は拡大し、修理費用は時間とともに増加し続けるであろう、と述べた。
同報告書によると、同センターの総改善費用は最低でも7千7百万ドルになり、屋上テラスを大きく改造する場合はさらにコストが高くなるとのこと。
HTAは、同センターの需要、その最適な面積、追加の用途を判断するために、約7万ドルで他のコンサルタントを起用する予定。
一方、HTAはすでに、同センターの運営委託先のAEGが預かっている1千8百万ドルの維持資金から1千460万ドルを拠出することを承認している。この資金は、ライダー社の報告書作成費用(32万ドル)、ボイラーの交換、種々修繕、新しい宴会用椅子・テーブル、等に使われる。
HTAは、センターの他の修理費用として1千8百万ドルの資金を所持しているが、全ての修繕を行うには州からの資金援助が必要である。
(日刊サン 2019.05.04)