ケエアウモク通りに980戸のコンドミニアムの開発が計画されている。この土地の所有者であるクスコ開発USA社(韓国企業の関連会社)は10月23日、アラ・モアナ − カカアコ近隣組合理事会でこの計画を発表した。この3.5エーカーの敷地に高度制限を50フィート超える2つのタワーの建設のため大きな公園等の公共の利益を提供すると提案している。 クスコ社は、2つの案を提案している。1つは、市高架鉄道駅の半マイル以内の大規模不動産プロジェクトに対する暫定的規制を遵守するもので、350フィートの高さのコンドミニアム・タワーを2棟、10階建てコンド・ビルを1棟、10階建て駐車場ビル、円形の2階建て小売ビル、3万平方フィートの公園スペースを開発する。2つ目は、駐車場ビル、小売ビル、および2つのコンドミニアム・タワーは建設される計画だが、この2つのタワーの高さは現在の高度制限より50フィート高い400フィートで、この高度の認可を得るために、10階建のコンド・ビルは建設されず、37,170平方フィート(1エーカー弱)の公園が作られる。クスコ社は、いずれの案においても高度及び容積率制限を緩和を提案している。
市のアラ・モアナ地区での公共交通指向型開発(TOD)計画草案における容積率(FAR)は最大5.0であるが、同社の提案している容積率は7.0である。一方、同社は、計画されている高架鉄道線の近くの地域では既存の暫定規制に基づき容積率7.0のタワー(高度は計画より低くなる)を建設できる。 市企画・認可証発行局(DPP)のエスピアウ氏は、高度制限を上げることは問題ない。一方、ケエアウモク地域で容積率を7.0に引き上げることは、カピオラニ通り沿いの物件には良いが、より歴史的な物件を残すキング通り沿いの地域では適当ではない、と述べた。 また、クスコ社は、低所得者用の低価格コンドミニアムを規定戸数以上提供する予定である。 理事会は、同プロジェクトに対する統一的立場を明らかにしていない。 一部のメンバーは、交通渋滞がさらに悪化する恐れがあると発言し、1人のメンバーは、同プロジェクトの駐車スペースを大きく削減し多くの人々が公共交通機関を利用するようにすべきだと主張した。これに対し、クスコ社は、鉄道の開通は数年先なので駐車場は必要で、同地域の交通は大幅に悪化しないと述べた。 また、メンバーの一人は、雑居ビルの集合体であるこの地域の改善化に繋がると述べた。 このプロジェクトは、アラ・モアナ鉄道駅近くに計画・建設中の数棟のコンドミニアム・ホテル・タワーの1つである。同社は2007年にこの物件を4900万ドルで買収したが、2年前に倒産を申請した。しかし同社は、未払いの固定資産税60万ドルを含む借入金を返済し、この不動産を保有していた。
(日刊サン 2018.11.06)