非営利団体のクライム・ハワイが2012年に始めたインターンシップ・プログラム「リード(Lead)・エクスプロアー(Explore)・インスパイア(Inspire)」(LEI)は、ハワイの高校生にハワイ最大の産業、旅行・観光業でのキャリアの機会を提供している。タラ・スアアヴァさんは、このプログラムによって、ハワイ大学旅行産業管理学部の卒業はしていないが、インターン時の優秀な勤務態度が認められ、マリオット・コ・オリナ・ビーチ・クラブでパートタイムマーとして働いている。 同プログラムの目的は、高校を卒業する生徒が、高校卒業後に勉学の道に進むか、就職するかを判断できるように、将来の進路・目標達成に必要なプロセスを学習するプログラムを提供することである。
ナナクリの小さな町で育ったスアアヴァさんは、「観光業界は非常に競争が激しく、私のような者には手が届かないものだと思っていたが、LEIは私に多くの扉を開いてくれた」と語った。 このLEIプログラムでは、毎年1,000人の高校生が観光業界でのキャリアの機会を紹介される。今年は4月3日から18日までオアフ島、カウアイ島、ハワイ島、マウイ島で開催された。 今年のプログラムでは、オンラインのコースが提供され、同プログラムが年間を通じて行われることになる予定である。また、自宅からの参加も可能となる。 クライム・ハワイの会長兼創業者のジュリー・モリカワ氏の目標は、このプログラムを全国的に普及させることだが、クライム・ハワイ・オポチュニティー・ポータルと呼ばれるオンライン・ツールを導入したことで、その目標に一歩近づいた。 「クライム・ハワイ・オポチュニティー・ポータル(portal.climbhi.org)を活用すれば、企業は働く学生を雇用し、教師はオンラインでゲスト・スピーカーを招きフィールド・トリップを実施し、学生はインターンシップ・仕事・奨学金を見つけることができる」とモリカワ氏は述べた。
(日刊サン 2019.06.15)