ワイキキのクヒオ・ビーチの東側の浸食防止のために、95フィートの長さの海岸突堤を建設する工事が11月4日に開始された。
この突堤は、クヒオ・エヴァ遊泳場突堤の西140フィートの場所に、海岸に直角に建設されるもの。長さ30~40フィート、幅18フィート、高さ4.3フィートで、その60%は海岸に埋め込まれる。突堤完成後、ダイアモンドヘッド遊泳場から700立法フィートの砂が、浸食された海岸に運ばれる。
州土地・天然資源局(DLNR)によると、総工費56万8千ドルの突堤工事は、より包括的なワイキキ・ビーチ浸食防止基本計画が策定されるまでの、一時的な対応策であるという。
DLNRのスザンヌ・ケース局長は10月30日、この突堤の建設により侵食はすぐに治まり、より包括的なワイキキ・ビーチ管理対策の重要な第一歩となる、と述べた。同プロジェクト用資金の半分は、ワイキキ商業資産特別税として徴収され、ワイキキ・ビーチ特別改善地区から拠出される。州議会は今年、ワイキキ・ビーチ保全資金として1千300万ドルを拠出した。クヒオ・ビーチ・プロジェクトに加え、この資金は来年完成予定のロイヤル・ハワイアン突堤の工事にも使われる。
この資金はまた、DLNR、ハワイ・シー・グラント、ワイキキ・ビーチ特別改善地区協会が検討中のワイキキ・ビーチ基本計画にも使われる。
ハワイ大学マノア校の経済影響分析レポートによると、ワイキキ・ビーチが完全に侵食された場合、州は毎年200万ドル以上の訪問者支出と関連収入を失う可能性があるという。
工事は、2〜3週間にわたり、この間同ビーチの一部は閉鎖されるが、海岸線へのアクセスは通常通り。
(日刊サン 2019.11.9)