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カリヒ・バレーが駐車制限区域に

4月に実施された試験プログラムが成功し、6月1日からカリヒ・バレーが住宅地でオアフ島初の駐車制限区域(RPZ)となる事を市当局が26日に発表した。市の交通サービスディレクターのウェス・フリスザッツキ氏は、今後も駐車制限区域に効果がありそうなオアフ島の地域から要望があれば考慮していくと話す。

カリヒ・バレーのウィルソン・トラクトの住民は、1家庭につき住民2人と訪問客2人分の駐車許可が得られる。許可を持たない車両は、午後6時から午前6時までの間1時間以内の駐車に制限される。試験プログラムでは、全193世帯中152世帯に住民309人と訪問客300人分の駐車許可チケットを発行し、午後6時から午前6時まで駐車制限区域であるとの看板を、ジェニー、ウィルソン、アルの各ストリートとウィルソンとアル・プレースに設置した。地域から寄せられた意見を取り入れ、7月1日からはクラ・コレア地区内のクラ・コレア・ドライブとナアイ・ストリートが駐車制限区域に加えられる事となった。追加制限区域にはおよそ100世帯が居住している。

駐車制限区域化の発端となったのは、近くの公営住宅や他地域の車両の路上駐車が溢れかえり、車上生活者もいるようだとのウィルソン・トラクト住民からの苦情。「住民が駐車できなくなっただけではなく、路上を占領した車両の一部がゴミを捨てたり地域を汚している事が問題でした。彼らは車両で寝泊まりし、犯罪の温床となる危険性がありました。」と、フリスザッツキ氏。試験プログラムの期間中は、90%だった同地区の駐車による路上占有率が70%まで減少した。試験後インターネットで駐車制限を恒久化するか投票を行った結果、171人の回答者中169人が賛成と答え、98.8%が駐車制限の続行を望む結果となった。4月30日に試験プログラムが終了したが、住民から1日も早い駐車制限の再開を望む声が相次いだ。

該当地区の住民808ne.ws/parkingPassesから駐車許可証の申請が可能。現在、許可証の発行は無料だが、今後市が駐車制限プログラムの管理を財源の一環とする場合には有料となる可能性があるという。このプログラムが報道されて以降、オアフ島の別の地域からも関心の声が寄せれられているようだ。「私達は喜んで自治会に赴き、カリヒ・バレーのプログラムについて詳細をお話しします。またお住いの地域の状況に対応可能かどうかも話し合いましょう」と、フリスザッツキ氏は述べた。

【週刊ニュースダイジェスト 5/24〜30】