ハイカーの怪我や不法侵入、公共物の破壊などを引き合いにだし、約20の旅行サイトやブロガーに対して、ハワイ・カイのカメハメハ・リッジ・トレイルの宣伝を止めることを求められた。このトレイルは、「デッドマンズ・キャットウォーク」または「トム・トム・トレイル」としても知られている。
カメハメハ・スクールや、連邦航空局、ハワイアン・ホームランド省、ハワイアン・ハンググライディング協会などが、3月20日金曜日、1.25マイルのこのトレイルの宣伝を止めるように旅行サイトやブロガーに誓願した。このトレイルには、「不法侵入禁止」の標識が設置されている。
「ハイキングの事故が増加したため、すぐに行動する必要性を感じました」と手紙には書かれている。
「2日前、コンクリートの床板付近、デッドマンズ・キャットウォークとして知られる場所で、女性が足首の骨を折り、救急隊に救助されました。足場を失って滑り、怪我をした不法侵入者の報告も、引き続き提出されています。このエリアは安全ではなく、ハイキング・トレイルとして認定されていないのです。
このトレイルを宣伝することをやめ、過去も現在も含めてカメハメハ・リッジをハイキング場所として言及しているすべての文章を今すぐ削除することをお願い致します」
この手紙は、昨年カメハメハ・スクールによって作成されたものと同じ手法が取られている。カメハメハ・スクールは、マリナーズ・リッジとカメハメハ・リッジ・トレイルを宣伝している約25のウェブサイトとブロガーに手紙を送っていた。
2014年のこの手紙への反応は「賛否両論でした」と同校のスポークスマン、ケコア・ポールソン氏は述べた。「謝罪してきた人もいましたし、私有地だと知らなかったといって文章を削除してくれた人もいました。他に、何の反応もない人もいました。全体的には、私たちの求めていることを理解してくれ、要求に応じてくれたようです」
しかしながら、2014年に全員が同意してくれたわけではない。先の手紙も新しい手紙も、「彼らに対して、ことの重要さを知らせるために、段階を踏むこと」が重要なのであるとポールセン氏。
金曜日の手紙は、ウェブサイトとブロガーに「この申し出に対する同意書」を2週間以内に提出することを求めている。
ウェブサイトやブロガーを特定してはいないが、もしも文章の削除を約束する証明書が提出されない場合、「個人または団体に対してさらなる申請」を行うことが手紙には書かれている。
手紙の作成者は、カメハメハ・リッジ・トレイルに関する情報を削除しない旅行サイトやブロガーの親会社にも圧力をかける可能性があるとポールセン氏は述べている。
グラフィティやフェンスの破壊、その他の破壊行為を含めて、連邦航空局はアンテナのダメージについて報告した。このアンテナは、高度の航空機との通信に使用されている。
同エリアの使用許可を持つハワイアン・ハングライディング協会のディレクターのひとり、デイヴィッド・ゴトウ氏は、約40年間に渡って破壊されたゲートやフェンスを修理してきた。同協会のじゅうたん敷きの発着所も、スプレーペイントで落書きされてきた。
この数10年、不法侵入や破壊行為は続いている。しかし、最近、不法侵入者の数が爆発的に増えているとゴトウ氏は話している。
「ソーシェルメディアに情報が載るようになって、週末には50から70人がやってきます。これは常軌を逸しています。鍵のかかったゲートが2つあり、“不法侵入禁止”の標識がいたるところに設置されているのです。“標識を見ましたか?”とまず尋ねますが、答えが返ってきたためしがありません」とゴトウ氏は語っている。