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カハラ・リゾートの許可要請、強い反対を招く

Bynikkansan

9月 15, 2018

カハラ・ホテル&リゾートがビーチを商業目的で使用することに反対する人々は、公共の海岸線を保護するための運動を加速している。 シエラ・クラブ、ハワイズ1000フレンズ、リバブル・ハワイ・カイ・フイ、サーフライダー財団、ハワイ・カイ近隣組合は、オアフ島の草の根グループと共同で、ホテルを所有するリゾートトラスト・ハワイ社への認可証の再発行を阻止しようとしている。 カハラ・リゾートは、月額1,281.60ドルを支払い、レクリエーションとメンテナンスのために公共ビーチの一部を使用する許可を得ている。昨年、リゾートトラストがさらに約1エーカーの公共の海岸線を商業目的で使用する認可を州に求めようとした時に、この長年保持してきた公共ビーチの使用権が問題となった。 リゾートトラストの昨年の申請は、屋外結婚式に使用している州保有の海岸線の区画を現在の2つから3つに増やし、トーチ照明とアウトリガー・カヌー用の十分なスペースを確保する目的であった。ビーチの公共使用権を侵害する先例を作ることに懸念した地域住民の抗議活動の高まりを受け、同リゾートでは、この申請を取り下げた。

 

しかし、リゾートトラストは、カバナ、シャワー、ごみ箱、カヌー、ビーチチェア、保管庫などの40のアイテムを、使用許可の下りているビーチに置けるように、許可内容の変更を州に要請した。また、グループ・イベント用に芝生の公共歩道の使用許可を求めた。 このリゾートトラストの最近の要請は、カハラのゼネラルマネージャーのグレノン氏の言によれば、認可内容の明確化だが、9月14日に州土地・自然資源委員会で検討される。シエラ・クラブ等の団体が反対している。 カハラ・リゾートの現在の許可は、レクリエーションとメンテナンスのためだけに州所有の土地を占有・使用する権利であるが、レストランやバー、結婚式、サーフレッスン、カヌー、アルコールの販売と消費、ビーチチェアとカバナのレンタル等のためにも使用されているとシエラ・クラブはコメントした。 ダイヤモンドヘッドに住むリンダ・ウォン氏は、カハラ・リゾートの独占的使用許可に反対で、現在の認可内容の変更にも反対している。「認可内容の変更は、カハラ・リゾートが現在提供・保有しているアクティビティーと建造物を事後承認することになる」と述べた。

 

また、レストランでの食事は「レクリエーション」と定義されるべきではなく、州の土地に過去に造られた建築物に対しては現在の市場価格に基づいて罰金がかせられるべきである、と述べた。 「公共の土地は公共のためのものである。カハラホテルの前のビーチに面した土地は、商業目的で使用されるべきではない。建造物や貯蔵庫が建てられるべきではない。そして、 一般市民が自由に利用できるようにすべきだ」 グレノン氏によるとリゾートトラストは、許可証にあるレクリエーションとメインテナンスの定義を明確化したいと望んでおり、そうすれば「過去何年も続いてきた慣行を正統なものにすることができる」と述べた。 同社は、州がもっと明確に定義することを望んでおり、「何が許可され、何が認可されていないのかを、誰もが理解できるようにしてもらいたい。我々はまた、公正な価格を支払うことを望む。ホテルの評判と地域コミュニティとの関係が堅固なものになるように願っている」と同氏は語った。

 

(日刊サン 2018.09.15)