コールドウェル市長とハワイ地域開発公社(HCDA)の専務理事が10月29日に協定に署名したのを受け、州は11月1日、カカアコ・ウォーターフロント・パーク、その姉妹公園、約41エーカーの土地を市に移管した。
協定の署名式は、同公園の入り口で行われ、ハワイ式のお清めの儀式が執り行われた。
カカアコ・ウォーターフロント・パークは、市の埋め立て地として作られたが、2015年にはアメリカ最大のホームレス・キャンプの1つとなり300人以上のホームレスの人々であふれた。この協定には、造園改善とホームレスが破壊した電気システム、スプリンクラー、3つの公衆便所の修復のための225万ドルが含まれ、署名式ではHCDAのエードワード・ロス・バノス専務理事はその小切手を市長に手渡した。
公園等の移管により、この地域で進行中のホームレス排除計画が変更されることはない。暴力と衛生問題を巻き起こしたカカアコのホームレス・キャンプ問題が公になって以来、州は、2015年8月に入地権契約と呼ばれる協定を市と結び、カカアコの州所有地における市の資産保全・歩道迷惑行為禁止条例の施行を承認した。
これを受け、市職員とホノルル市警は直ちに条例の執行に動いた。市設備保全局のロス・ササムラ局長によると、市の特別清掃クルーが週に3〜4回条例の執行を行ったという。一方、ホノルル市警が、この地域のホームレス排除の陣頭指揮を執った。ササムラ局長の10月29日の報告によると、オアフ島全体のホームレス・キャンプからは、2013年1月以来、570万ポンドのゴミ、4千91立方ヤードの金属、1万6千931台のショッピング・カートを回収された。
カカアコにおいては、カカアコ・ウォーターフロント・パーク、ケワロ・ベイスン・パーク、カカアコ・ゲートウェイ・マウカ・パーク、カカアコ・ゲートウェイ・マカイ・パークの管理は、設備とスタッフが完備している市によって行われている。また、公園局のミシェル・ネコタ局長によると、市は3人のパーク・レンジャーを雇用し、午前6時から午後11時まで公園をパトロールする予定とのこと。
コールドウェル市長は10月29日の署名式で、「ホノルル市・郡にとって歴史的な日である」と述べ、デイビッド・イゲ州知事とHCDAに感謝し、多くの人々が公園を利用し、違法で望ましくない行動を公園から排除するように、と呼びかけた。
(日刊サン 2019.11.9)