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カカアコに技術系ワーク・スペース

 

州の委員会が7日、730万ドルの計画の開発同意書を承認し、州が運営するマノア技術ビジネス養成所がカカアコに拡張されることが決定した。ハワイ大学メディカル・スクールの西側に隣接した駐車場の場所に、4月から2階建てのコラボレーション・センターの建設を開始。センターには1万3500スクエア・フィートのワーク・スペースが含まれ、完成まで10カ月が予想されている。

 

施設の名称は『アントレプレナーズ・サンドボックス』で、同様の施設マノア・イノベーション・センターを運営する州の機関、ハワイ技術開発公社(HTDC)が管理する。サンドボックスは、HTDCとカカアコの建設予定地を所有する州機関、さらに民間の開発業者スタンフォード・カー社が提携して開発。州議会、連邦の経済開発省、カー社が資金を提供した。連邦当局が300万ドルの資金を提供する条件として、5月までに建設を開始することと2019年9月までの完成を義務付けており、HTDCは期限のプレッシャーの下で計画を進めていた。 サンドボックスの計画には数年が費やされている。HTDCは議会から300万ドルの資金提供を受けた後、2014年に建設予定地を所有するハワイ地域開発局(HCDA)と計画や開発の提携を取り付けた。HCDAが2015年に開発の提案を公募。唯一応募したカー社が2016年に選定され、開発同意書の要件を満たした。

 

技術教育、養成所ビジネスへ 7階建てのオフィス建設 当初は会社や学校向け製品を取り扱うフィッシャー・ハワイ社が、サンドボックスが技術系スクールになるという構想の下で130万ドルを資金提供する予定だった。しかしスペースの運営用途で決裂し同社は計画から撤退。カー社の代表は、地域貢献のために提供が撤回された資金を補てんすると申し出た。同氏が今後も計画に参加し続けるとすれば7200万ドル規模の第2期に総額の回収を試みるだろう。HCDAの委員会は7日、カー社がHCDAから年間1ドルで土地を借りHTDCのために開発を行うとするサンドボックスの開発同意書を承認した。

 

計画の第2期では技術系ビジネスのための7階建てのオフィスが建設される。カー社は開発同意書の期限として、実行可能性の評価に2年と建設には3年を与えられた。第3期以降は5.5エーカーの土地に、14万スクエア・フィートの教育スペースや、4万7000スクエア・フィートの養成所、900台収容の駐車場の建設が予定されている。

 

(日刊サン 2018.03.17)