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カウアイ島は 再生可能エネルギー50%の目標を達成

Bynikkansan

1月 19, 2019

AES社は、カウアイ島の太陽光発電所、ラワイ・ソーラー・アンド・エネルギー・ストアレッジ・プロジェクトを完成させ、同島の再生可能エネルギー50%の目標を達成した。このプロジェクトは、ハワイ州最大の太陽光発電所及び実用規模の蓄電設備で、カウアイ島公共事業協同組合(KIUC)と同事業を請け負ったAES社が完成させたものである。バージニア州アーリントンに本拠を置くAES社が同プロジェクトを所有・運営し、KIUCに電力を供給する。 同社CEOグルスキー氏によると、同島の南岸にある28メガワットの同太陽光発電所は、他の蓄電設備よりも効率的に太陽から蓄電設備・送電線網へ送電できる独自の設計・デザインで造られており、通常の風力発電や太陽光発電所よりも安定したエネルギー供給が可能であるとのこと。

 

カウアイ島の電力重要の約11パーセントを供給する同プロジェクトにより、年間約370万ガロンのディーゼルが節約され、同島の50パーセント以上の電力需要が再生可能エネルギーで賄なわれことになる。 KIUC会長兼CEOのビッセル氏は、「ラワイ・プロジェクトが稼働し、夜のピーク電力需要の40%が蓄電された太陽光エネルギーによって供給される。これは全米そしておそらく世界で前例のない偉業であると思う」と述べた。太陽光発電の大きな問題は、需要のピーク時と発電のピーク時が合致しないことで、この解決には効率的な蓄電池が必要である。 このプロジェクトでは最大100メガワット時までの電力を最長5時間供給できる蓄電池が設置された。また、ソーラーパネルで生成された直流電力を送電線に送られる前に交流に変換する効率的なプロセスが採用され、高速化と低コスト化が実現されたとのこと。

 

(日刊サン 2019.01.19)