4月29日午前9時過ぎ、カイルア上空を遊覧飛行中のヘリコプターがオネアヴァ通りに墜落し、乗っていた3人全員が死亡した。通行人に負傷者はいなかった。
ヘリコプターは雨の中でコントロールを失ったと見られ、墜落現場周辺には、金属片、プラスチック、等が散乱していた。
墜落したのは、エビ茶色の4人乗りロビンソンR44型ヘリで、ノビクター・ヘリコプターズ社が運航していた。
市緊急医療サービス局のシェイン・エンライト広報官によると、現場近くで活動していたチームが大音響を聞き、ヘリから煙が上がるのを確認し、直ちに現場へ急行したという。緊急チームは、救助活動をしていた近隣住民と共に3人の内2人を救出したが、既に死亡していたとのこと。
ホノルル警察本部のウェイン・ウォン警部補は、ヘリは9時12分に墜落し、直後複数の通報があったが、一歩間違えば、朝の通勤・通学の人々が巻き込まれた可能性もあった、と述べた。
連邦航空局(FAA)は、2人の検査官を墜落現場に派遣し、国家運輸安全委員会の指揮のもと墜落原因の調査を開始した。 同地区選出の州下院のシンシア・ティーレン議員は、犠牲者を悼みながら、同地区での観光・商業目的のヘリ飛行は禁止されるべきで、取りあえず、事故原因が解明されるまでは禁止して欲しい、と語った FAA登録によると、墜落したヘリはユナイテッド・ヘリコプター・リーシング社が所有し、2000年に製造された。
昨年10月22日にカネオヘ湾の砂州に墜落したロビンソンR44型ヘリもノビクター社が運航していた。この事故では、死者はいなかったが、パイロットが意識を失ったため乗客の一人が操縦かんを握り高度を下げたとのこと。
(日刊サン 2019.05.11)