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ハワイ最大の住宅不動産市場が9月も価格を押し上げ、オアフ島の住宅価格は今年も5年連続で高値を更新すると予想されている。
ホノルル不動産協会が6日に公表したデータによると、9月のコンドミニアムの中間販売価格は前年の38万3250ドルから11%上昇し、42万5000ドルを記録。一戸建て住宅の中間販売価格も前年の75万ドルから1%上昇し76万ドルとなった。コンドミニアムの中間価格は昨年7月に記録した史上最高価格に肩を並べる勢いだ。
今年1月から9月までの戸建て住宅の中間価格は75万7000ドルで、前年同期間の73万2000ドルよりも3%上昇。同じ期間の今年のコンドミニアムの中間価格は、40万7000ドルで、昨年同期間の38万6000ドルよりも5%上昇している。
今年もあと3カ月となり、現在手続き中の販売契約がその間に完了すると見られ、2012年から高騰を続け2013年に記録を更新した時と同様の、住宅価格の新しいピークが訪れるとみられる。
ハワイ大学の経済研究機関(UHERO)は、オアフ島の戸建て住宅とコンドミニアムの中間価格は2020年まで上昇し続けると予想。
UHEROの予想では、戸建て住宅の中間価格は来年79万1000ドル、2019年は82万1000ドル、2020年には83万5000ドルに到達するという。コンドミニアムの中間価格は来年に43万3000ドル、2019年が45万6000ドル、2020年には47万2000ドルを記録すると予想された。
UHEROのエグゼクティブ・ディレクターは、依然として需要に対して供給が追いついていない状況が高値を引き起こす要因だとし、特に中間価格層の住宅が不足していると述べた。他の要因として、低金利と雇用状況の好調さも挙げられた。
住宅不動産仲介事務所ロケーションズのCEOスコット・ヒガシ氏は、5年前に当時の中間価格相当の住宅を購入した場合、その住宅の価値が現在では15万ドル以上高くなっていると話す。同氏は住宅市場の売買のペースの速さについても指摘。9月に売買された戸建て住宅の半分は市場に出て14日間で買い手が付いたという。コンドミニアムが販売市場に並び買い手が決まるまでの9月の中間日数は19日だった。「目当ての住宅を見つけたら素早く行動する準備をしておく必要があります」とヒガシ氏。
9月の戸建て住宅の契約数は374戸で、前年9月の329戸よりも14%増加。コンドミニアムは526戸が契約され、前年の512戸よりも3%増加した。今年1~9月までの合計契約数は、戸建てが2860戸で前年同期間の2723戸よりも5%増加。コンドミニアムは4373戸で前年4133戸よりも6%の増加となった。
(日刊サン 2017. 10. 21)