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5月のオアフ島の太陽光発電システム許可発行数は前年同月の209件から42%増えた297件で、5カ月連続の増加となった。 今年に入ってホノルル市の計画許可局(DPP)が発行した太陽光発電許可の合計は、1131件となり、前年の同期間の937件から21%増加している。最も多く許可を発行された太陽光発電の施工会社は、サンラン、レボルサン、ハワイ・エナジー・コネクションだった。 ヒロを拠点とするプロビジョン・ソーラー社代表マルコ・マンゲルスドルフ氏は「エネルギー貯蔵システムの許可数増加の勢いは続いており、発行数の60%はバッテリーを含む太陽光発電の許可でした。しかしながら、人気のバッテリーの供給が許可されたシステムの稼働に追いつかず、年間のバランスを制約してしまう可能性があります」と話す。 ハワイ島では火山噴火が続いていたにも関わらず5月の許可発行数は149件で、昨年同月の55件の3倍近く増加した。今年の5カ月の合計は昨年同期間の276件から56%増加した431件に。 ハワイ島で最も許可を取得した業者はサンラン、プロビジョン・ソーラーだった。マンゲルスドルフ氏は「プナ地熱発電(PGV)の発電施設の稼働が無期限の停止となり、ハワイ・エレクトロニック・ライト社(HELCO)が収集する代替エネルギーに大きな影響を与えました。 昨年はハワイ島で消費された電力の57%が地熱、風力、太陽光、水力を元にした再生可能エネルギーでした。ハワイ州内でも最も多い比率です。 2018年の1~4月の総発電量の29%をPGVが占めています。現在そして今後しばらくは、PGVの損失分を火力発電が補填します」と述べた。 州で最大の太陽光電気の市場であるオアフ島の去年の許可発行数は2015年に7493件、2016年に4591件、昨年に2993件と減少傾向が続いていた。 昨年の件数はオアフ島の許可発行数が最も多かった2012年の1万6,715件と比較すると82%の減少だった。
(日刊サン 2018.06.23)