8日月曜日、大きなうねりに巻き込まれ海に流されたにも関わらず幸運にも助かった2名の海水浴客がいた。
午前9時45分頃、オアフ島東部のマカプウ・タイド・プールから救助要請の電話があった。当局の関係者は、男性と女性が波にさらわれたと話している。
「我々が彼らのもとにたどり着いた時には、二人は既にぐったりとしていました」と、オーシャン・セーフティーのスポークスウーマンであるシェイン・エンライト氏。「ライフガードが救難艇をサンディービーチから出艇させ、間近まで行った時に、2人を発見し、救助することができました。もしも、もっと時間がかかっていたとしたら、私達は2名の遺体を発見することになっていたでしょう」と彼女は話す。
足を負傷していた2人は、すぐに病院に運ばれた。二人ともほぼ溺水状態であったと関係者はみている。
ホノルル消防隊の「エアーワン」は、このほかにも岩の上に取り残されていた2名も救助した。この2人に怪我はなかった。
「今日ここで命を落とさずに済んだ4人の方々はとても幸運でした」とエンライト氏。
「今回起きた事故は避けることができたもの。しかし、ライフガードとホノルル消防隊のおかげで、彼らを救助することができました」
オーシャン・セーフティーの隊員にとって、島中のほとんどの場所で高波警報が発令されていたこの日は、とても忙しい一日となった。
サーフスポットのヒマラヤスでも、ライフガードたちが、数名のアシスタントとともに8名を救助した。シャークス・コーブやスリーテーブルスでは、2000件にのぼる予防処置がとられた。
ノースショア
救助:13件
予防処置:4,195件
ウエストショア
救助:13件
予防処置:131件
高波警報は、ニイハウ島、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島の北と西向きの海岸沿い、そしてマウイ島の北向きの海岸沿いに発令され、高波警告は、ハワイ島の西向きの海岸沿いに発令された。
海水というのは時に海岸中を激しく暴れまわり、とてつもなく強い砕波を起こし、離岸流(強い引き潮)を生じさせるものであることを決して忘れてはいけない。海の中に入る人たちは、重傷を負ったり、時には死に至ることもあるのだ。
海水浴を楽しむ人たち、スイマーやサーファーたちは、オーシャン・セーフティーが発表する様々な情報に注意するべきだ。
月曜日の事故が訓示するように、警告や警報がでていないエリアにも危険が潜む可能性がある。
「これは、住人であろうが観光客であろうが関係なく誰にでも起こりえること。私たち全てに対する警告なのです。」とエンライト氏は話す
「私たちは島中のあらゆる場所で潮流を目撃しています。ノースショアを制御することはできないのです」
ワイメアベイは、波を見ようと集まったひとたちでいっぱいで、ライフガードたちは午後6時半まで、皆の安全を確認するために、時間を延長してその場に留まっていた。
「どんなにすごいスイマーでも、自然の力に逆らうようなことはできないのです」とエンライト氏は続ける。
「高波・危険・急流といったあらゆる警告サインをビーチに立て、立ち入り禁止の黄色いテープも張っています。しかし、ビーチを閉鎖することはできませんし、彼らを海から引き離すことはできないのです。そこまでの行使力は私達にはありません。ただ、そこに来る人たちに注意を促し、皆さんがそれに耳を傾けてくれることを心から願っています」