アメリカで2番目に大きい食料品販売チェーンのセーフウェイが、オアフ島で初めてのガソリンスタンドを3月20日にオープンした。セーフウェイのガソリンスタンドは、競合店よりも最大30セント安くガソリンを販売している。
食料品店と隣接したセーフウェイ・ブランドのガソリンスタンドは、エヴァ・ビーチのラウラニ・ヴィレッジ・ショッピングセンター内にある。3月27日金曜日のレギュラーガソリンの価格は、現金またはデビッドカードが1ガロン2.85ドル。近隣のシェブロンは3.15ドルだった。同ストリートにあるテソロとアロハ・ガス・アウトレットに比べても、セーフウェイは8セント安かった。
ロサンゼルスのGasBuddyによると、セーフウェイのガソリンスタンドは、基地内のガソリンスタンド(2.75ドル)と、会員制のサムズクラブとCostco(2.71ドル)を除いて、ハワイ州内で最も安くガソリンを販売していることが分かった。GasBuddyは、消費者がガソリン価格を比較することができるウェブサイトを運営している。
「これは素晴らしいことです」とエヴァビーチの住民ジョリン・ヴィクトリノさん(37)は、木曜日にセーフウェイのガソリンスタンドでコメントした。「軍人ではなくて、会員制小売店のメンバーでないのなら、安くガソリンを買うことができません。中流家庭にとって、これはとても嬉しいことです」
エヴァ・ビーチの店舗は、ハワイで2番目のセーフウェイ・ガソリンスタンドである。ハワイ島ヒロにセーフウェイ最初のガソリンスタンドが昨年オープンした。
セーフウェイの参入によって、基本的に全米で最も高いハワイのガソリン価格が低下したと、GasBuddyの石油アナリスト、アリソン・マック氏は述べている。
「ハワイは陸から隔絶しています。マーケットに新規参入者があるときはいつでも、明らかに価格を下げることになるようです」とマック氏。ガソリンスタンドによって価格が大きく変わるのは、全米のガソリンスタンドの90パーセントが独立経営のためであると付け加えた。
「彼らはおそらく“私たちは大きな利益を生む必要はない。ガソリンはブレイク・イーブンでいい”と考えているのでしょう。客足を集めることで、食料品を購入する消費者から利益を得ることができるからです」
GasBuddyによると、ガソリンを売るだけよりも、コンビニエンスストアや食料品店に消費者を引き付けることで、ガソリンスタンドはより利益を生むことができるという。
「Costcoはいつでもガソリンをとても安く販売しています。Costcoは大企業なので、家族経営の店のように競争する必要がないのです。ガソリンを安くした分はいつでも埋め合わせができるのです。ガソリンを入れた人は、店内に入り、Costcoで買い物をします。これはセーフウェイの政略ととてもよく似ています」
エヴァ・ビーチのセーフウェイ・ガソリンスタンドのマネージャー、ロビー・ウィーバー氏によると、同社はマウイ島やカウアイ島を含めたネイバーアイランドでもガソリンスタンドをオープンすることを検討しているという。
カリフォルニア州プレザントンにあるセーフウェイ本社のスポークスマン、キース・ターナー氏は、今の時点ではさらにガソリンスタンドを増やす計画はないと述べている。しかし、同社は「いつでもハワイの消費者にサービスを提供することを考えている」と付け加えた。
セーフウェイのガソリンスタンドには、コンビニエンスストアも併設されており、冷凍食品やファウンテン・ドリンク、コーヒー、スナック、ポケまで販売している。また、店内と同じようにメンバー割引を受けることができる。
セーフウェイで買い物をする人は、ガソリン・リワード・プログラムからも割引を受けることができる。食料品店での買い物額各100ドルにつき、メンバーはガソリンが1ガロン10セント割引となる。消費者は1度に最大10リワード使用することができるため、最大で1ドル割引となる。
セーフウェイはハワイ州内に21店舗あり、内訳はオアフ島14店舗、マウイ島4店舗、ハワイ島2店舗、カウアイ島1店舗。
同チェーンは最近、90億ドルの契約の一環として、アルバートソンズ社と合併した。全米では346軒のガソリンスタンドを展開している。