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オアフの一戸建住宅 平均販売価格100万ドルを突破

ホノルル不動産協会が6日に発表したレポートによると、3月のオアフ島の住宅市場は住宅販売数が減少したものの販売価格で2つの新記録を達成した。

 

新記録の1つは一戸建て住宅の平均販売価格で、史上初めて100万ドルを突破した。もう1方の新記録はコンドミニアムの中間販売価格。昨年3月の40万ドルから9%増加し、43万5000ドルを記録した。更新される前の最高価格は1月に記録した43万ドルだった。

 

一戸建て住宅の販売戸数は昨年の309戸から1%減少し305戸。コンドミニアムの販売戸数は495戸から2%減少した485戸に。仲介業者からは、低在庫のために販売数が伸び悩んだという意見や、住宅価格と金利の上昇が影響しているという声が聞かれた。

 

高級コンドが中間価格を押し上げ

住宅在庫が少ないと、購入希望者には競合相手がいた場合により高い価格を支払わなければならないというプレッシャーが発生する。オアフ島の不動産取引協会代表は在庫数の減少が先月のコンドミニアム中間価格の上昇を引き起こしたと会見で述べている。3月は20戸の高級コンドミニアムが中間価格を押し上げたとされた。

 

高級物件専門の不動産業者でエージェントを務めるスージー・ハイター氏は、昨年完成した高級コンドミニアムが価格100万ドル以上のユニットの供給増加に一役買っていると話す。名前が挙がったのは『パーク・レーン・アラモアナ』とカカアコの『アナハ』で、同氏は「この2棟の与えた影響は大変大きく、今後はユニットの転売が起こるでしょう」と述べた。今回発表されたホノルル不動産協会のレポートの販売戸数は中古住宅のみをカウントしており、開発業者から新規に発売された住宅の販売戸数は反映されていない。しかしそのユニットが転売されれば、レポートの販売戸数に反映されることになる。

 

一戸建て住宅の中間販売価格は昨年の75万2000ドルから1%の微増で76万ドルになった。しかし1戸建て住宅の平均販売価格は100万2305ドルを記録。2015年3月に記録した98万5910ドルを超え、とうとう100万ドルの大台を突破した。

 

平均販売価格は最高価格帯と最低価格帯の住宅による揺れ幅が大きいため、住宅市場の指標としては中間販売価格の方が重要視されている。

 

(日刊サン 2018.04.17)