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エディ・サーフ・コンテスト、クイックシルバーは撤退

@Mana Photo / Shutterstock.com

 

 

30フィート以上のサーフィン可能な波がワイメア・ベイに到来した時にだけ開催されるエディ・サーフ・コンテストは、1984年に創設されて以来これまで開催されたのは9回のみ。2016年2月の開催が最後となっている。

大会の名前の由来となっているのは、ビッグウェーブのサーファーでありライフガードだったエディ・アイカウ氏。この大会の開催にあたって同氏の家族とスポンサーのクイックシルバー社の間で交渉を巡る争いが起きていた。

 

「クイックシルバーは、アイカウ家が同意できない条件で大会を管理しようとしていました。6〜8カ月に渡る交渉を続けていましたが、クイックシルバーはもう交渉の場には戻らないでしょう」と、エディの兄弟であるクライド・アイカウ氏は話す。

アイカウ家が同意できない2つの点は、マーケティングに使用されるペトログラフのロゴの商標と、大会で商品販売やマーケティングの場を増やしたいというクイックシルバーの要求だった。

「クイックシルバーは商標の管理と、アイカウ家の知的財産に関連する全ての権利を要求したのです。私は彼らの作った契約書に目を通して、激怒しました」と同氏。

クイックシルバーに対し、大会の日にワイメア・ベイで販売した商品の利益のうち幾分かをエディ・アイカウ基金に寄付するよう妥協案を提示したが、拒否されたという。

さらに同社から大会でアルコール販売の要望を受けたが断固反対したと同氏は語った。

 

創設時から大会に携わってきたクイックシルバーのグレン・モンカータ氏は9日、双方が合意に至らず残念だったとしたが、アイカウ氏が激怒したという契約書は見たことがないと言う。

「オープニングセレモニーまであと40日ですが、同意書にサインされなければコンテスト開催の準備ができません。ハワイ住民が誇りに思っているこの大会の開催が危ぶまれるこの悲しいことです。イベントでアルコールを販売したこともありませんし、商品の売り上げはアイカウ家にもロイヤリティを支払っています」とモンカータ氏は述べた。

 

エディが開催されるのは12月から2月の期間。アイカウ氏は新しいスポンサーを募っており、レッドブル社になる可能性もあると話していた。

 

(日刊サン 2017. 10. 21)