アウトリガー・ワイキキ・オン・ザ・ビーチ内にあるオーシャン・フロントのレストラン「デュークス・ワイキキ」で先月28日、第14回デュークス・ユークス・ウクレレ・コンテスト2019が行われ、会場を訪れた多くのウクレレ・ファンを魅了した。
コンテストはウクレレ演奏のみと、歌とウクレレ演奏のそれぞれ6歳から14歳以下の部、15歳から19歳以下という4つの部門。本年8月末に実施された予選オーディションを勝ち抜いたファイナリスト25名の、腕自慢の子どもたちがそれぞれウクレレのテクニックを競い合った。
コンテストではテンポ、リズム、正確さ、イントネーション、ダイナミクス、インプレッション、コンフィデンス、アピアランスなどが細かく評価。今大会の最年少ファイナリストは7歳で、遠く日本からの参加もあり、年齢を感じさせない澄んだ歌声と演奏を披露した。
ハワイカイから出場した大庭翔太くん(11歳)は、ボヘミアン・ラプソディで観客を魅了。ベストパフォーマンス賞を受賞した。
この日は2011年の優勝者であり現在はプロ・ウクレレプレーヤーとして世界的に活躍する斉藤梨央さんも審査員として登場。全員の演奏終了後にはゲストプレイヤーとして、同じく審査員を務めたハワイのウクレレ奏者カレイ・ガミアオさんを舞台に招きセッションするなど、ファンならずとも見ごたえのある内容となった。
14歳以下歌とウクレレ部門で優勝したマノアから出場したヘジキア・ラジェスティくん(9歳)は昨年に続きこのディビジョン2連覇。
「毎日とても練習してきましたが、去年も今年も一位になれるなんて考えもしませんでした。今日はベストを尽くしたし、最高の結果になってとてもうれしいです」と語ってくれた。
各部門の優勝者にはカマカ・ウクレレよりコンサート・ウクレレやデュークス・ワイキキの食事券、音楽店からの商品券など多くの賞品が、そして入賞者にも豪華賞品が贈られた。
大会に協力するウクレレ・ギルド・オブ・ハワイ。主宰のキモ・ハッシーさんは、「このデュークス・ユークスは若手のアマチュア・ウクレレ・プレーヤーに活躍の場を提供する意味で毎年開催されています。来年は第15回の記念大会となる予定ですので、ぜひ、参加してください」と語った。
参加費は無料。ハワイでは小学校から授業として学ぶ機会のあるウクレレだけに、一般的にも子供たちのウクレレ演奏レベルはかなり高い。この中から未来のナ・ホク・ハノハノ・アワード受賞者が出る日が来るかもしれない。
(取材・文 鶴丸貴敏)