イヴィレイのクウィリ通りに1月8日、シャワーや洗濯機の使用、郵便の受取り、ソーシャル・サービスが可能な、新ホームレス施設「プナワイ・レスト・ストップ」がオープンした。 この施設は、バリア・フリーで、衛生センターの機能を持ち、ホームレスが無条件で利用できる。メンタル・ヘルス・コクアが、最初の1年間の運営契約(100万ドル)を締結した。この契約は最大4年間まで延長可能。 メンタル・ヘルスはすでに、チャイナタウンのパウアヒ通りでも、シャワーとトイレを備えた小規模の施設を運営し、また、精神障害のある単身成人ホームレス向けの住宅およびサービスを提供する「セーフ・ヘイブン」と呼ばれる施設も運営している。
プナワイの施設では12人の従業員が勤務し、一日の約100人にサービスを提供する予定。洗濯機10台、乾燥機10台、シャワールーム8室、トイレ、ケースワーカーなどと面会できる場所が備わり、歯ブラシから使い捨てカミソリ、洗剤、コンピュータ、Wi-Fi等が無料で提供される。営業時間は毎日午前7時から午後7時まで。 この4階建てのビルは、2016年6月630万ドルで市が買収した。430万ドルの費用をかけた1階のレスト・ストップ以外の他のフロアには、医療や精神衛生のサービスやスタジオユニットなどが建設中で、今年末か来年早々にオープン予定である。 コールドウェル市長にこのプロジェクトの推進を依頼された同地区選出の市議会議員ジョーイ・マナハン氏はシアトルのレスト・ストップを訪問し、市長にこのアイディアを提案した。 市長は、他の議員が自分の地区のホームレスの増加を懸念している中、マナハン議員の寛容で前向きな姿勢を大きく評価した。同議員は、「路上や車中で生活しているホームレスは、厳しい生活環境のなかで働いている。 かれらには、路上生活のストレスから逃れ、シャワーを浴び、洗濯をし、望むサービスが受けられる安全な場所が必要だ」と述べた。
(日刊サン 2019.01.19)