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アレジアント・エア、ハワイを撤退

Bynikkansan

11月 24, 2017

@Chris Parypa Photography / Shutterstock.com

 

 

 かつてはハワイと本土の9都市を結ぶ10路線を運航していた格安航空会社アレジアント・エアは10月28日、唯一運航が続けられていたホノルルーラスベガスのフライトを最後にハワイでの業務に幕を閉じた。

 ラスベガスを本拠地とするアレジアント・エアは2012年にラスベガスとカリフォルニア州フレズノ、ハワイを結ぶ便を就航。同年7月29日の初就航の便からはエルビス・プレスリーのそっくりさんがハワイへ降り立ち、ファンファーレで迎えられた。

 しかし他の本土の発着地からの需要が減少し、業績は徐々に落下。競合会社の増加と使用していたボーイング757-200機体6機の運用コストの高騰も要因となった。次第にロサンゼルスとラスベガスを発着する2路線の運航が残るのみとなったが、2016年8月には3年間続いたロサンゼルス路線も廃止された。ラスベガス路線は予想よりも好調な業績を見せ、当初の計画よりも1年間長く運航が続いたが10月に業務停止を迎えた。

 同社は6機のボーイング757の使用を段階的に停止し、エアバス機体に移行していった。アレジエント・エアの広報担当クリスタ・レヴィ氏は、757機はハワイ便のために購入され同社所有機の中で唯一海を渡って運航する機体だったと語る。「ホノルルへの運航が終わると同時に757機体も引退を迎えます。ハワイ便の廃止は単純に所有機体の移行が理由です。所有機体を単一にするとトレーニング、スケジューリング、メンテナンス等の効率が向上し、新機体には燃費の向上や座席数といった経済的な利点があります」

 

(日刊サン 2017. 11. 18)