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パール・ハーバー第2次世界大戦武勲記念史跡内にあるUSSアリゾナ記念館では、5月からボートが発着するドックの補修工事が行われており、見学者の立ち入り禁止が続いている。合衆国国立公園局は、現在ドックに新しい固定システムの導入を進めており完了までに少なくとも2カ月を想定していると明かした。 当初は、金属と接合された記念館のコンクリート部分に亀裂が発見されたことで修復が開始された。発着ドックは6本のチェーンに繋がれたコンクリートブロックをパール・ハーバーの海底40フィートまで下ろし、重りとすることで固定されていた。
通常は潮や風により2フィート前後移動することが想定されていたが、10フィートも移動していたことが判明。国立公園局は鉄製でらせん状の杭を海底にねじ込んで固定するシステムの導入を進めている。契約業者はまだ明かされていないが、この施工には最低でも30日を要し、10月1日以前に記念館が再開できる可能性は低いという。 コンクリートブロックが移動した理由は判明していないが、海底の泥等の堆積による影響が示唆されている。 アリゾナ記念館に入館はできないが、記念館まで近づいて見学するボートツアーの提供は続けられている。戦艦ミズーリ記念館は通常通りツアーを開催し見学者を受付けている。
(日刊サン 2018.07.28)